聖地巡礼ブームのきっかけとなった名作!【聖地巡礼】第17回『おねがい☆ティーチャー』– 長野県木崎湖周辺を探訪!

公開日:2024年4月2日 更新日:2024年4月2日

数年前からファンの間では、作中に登場する地域を巡る“聖地巡礼”が定番イベントとなっている。そこで今回は、2002年にアニメが放送されて現在の聖地巡礼ブームのきっかけとなった名作『おねがいティーチャー』の聖地・長野県木崎湖周辺を紹介しよう。

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今でも『おねがいティーチャー』の聖地・木崎湖キャンプ場にはファンが集まる!

『おねがい☆ティーチャー』は2002年に放送されたテレビオリジナル作品。原作はPlease!、監督は井出安軌、脚本は黒田洋介、キャラクター原案は羽音たらく、キャラクターデザインは合田浩章という、豪華なメンバーで制作されている。

『おねがい☆ティーチャー』は長野県木崎湖周辺が舞台となっており、木崎湖以外にも旧制松本高校が登場するなど、地域活性化の手助けとなった。そのため聖地巡礼の成功例として挙げられることが多く、今でも多くのファンが木崎湖周辺を訪れているのだ。

主人公の「草薙 桂(くさなぎ けい)」は、“停滞”というストレスがかかると長い昏睡状態に陥ってしまう病気のため、3年間入院していた18才の高校1年生。

臨時教師として赴任してきた「風見みずほ(かざみ みずほ)」の正体が宇宙人だということを知ってしまった桂は、秘密を守るためにみずほ先生と密かに結婚する事になってしまう。

みずほ先生との暮らしのなかで少しずつ病気を克服していく桂だったが、クラスメイト「縁川 小石(へりかわ こいし)」からの告白で“停滞”が進行してしまう、といったストーリーだ。

●おねがいティーチャー公式サイトは→こちら

木崎湖周辺はマナーを守って聖地訪問を!

おねがい☆ティーチャーの舞台となっている木崎湖周辺はキャンプ場などがある観光地。しかし、近隣には住宅もあるため訪問には配慮が必要となる。

とくに、キャンプ場周辺には住宅が多いので、『おねがい☆ティーチャー』ファンなら作品の評判を貶めないよう、十分に気を付けて聖地を楽しんでほしい。

聖地巡礼の注意!
聖地巡礼には必ず下記を遵守し、周辺住民の迷惑にならないようにしよう。
1.景観を荒らさず、環境を保つ(ゴミなどは持ち帰る)
2.立ち入り禁止&撮影禁止の場所を事前に確認し、私有地には勝手に立ち入らない
3.住宅街では騒がず静かに! 撮影も速やかに済ませること
4.写真をSNSなどにアップするときは、写っている人物にボカしをかけてプライバシーに配慮する

■木崎湖

最初に紹介するのは長野県大町市にある「木崎湖」だ。作中で何度も登場し印象的なシーンが多い場所でもある。

最寄りの駅はJR「大糸線稲尾駅」。JR「東京駅」からはJR「長野駅」まで新幹線で行き、そこからさらにバスと列車で最速約4時間半ほどかかる。中央線を使うとJR「東京駅」からJR「松本駅」を経由して「大糸線稲尾駅」へ向かおう。このルートだと5時間以上かかるので要注意。

車なら東京から中央道に乗り、長野自動車道を経由して安曇野インターから向かうといいだろう。こちらも東京からは4時間以上かかるので、運転には十分注意したい。

聖地巡礼 おねがいティーチャー

近くの小熊山からこの絶景が撮影できるが、木崎湖はかなり大きいことが分かる(筆者撮影)

■JR海ノ口駅・JR稲尾駅

作中やアニメオープニングなどで登場する駅舎は、JR「海ノ口駅」とJR「稲尾駅」がモデル。いずれも木崎湖のほとりにある駅で、『おねがい☆ティーチャー』ファンのファンノートが置かれていることでも有名。

JR「東京駅」から中央線を経由して、松本から大糸線に乗り換えればいいが、約5時間以上かかるのでそれなりに覚悟して行こう。

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JR「海ノ口駅」とJR「稲尾駅」は両方とも無人駅。駅舎内には『おねがい☆ティーチャー』ファンたちの思い出ノートが置かれているのでチェックしてみよう(筆者撮影)

 

■木崎湖キャンプ場

桂とみずほ先生が湖のほとりを散策する場所が「木崎湖キャンプ場」周辺。『おねがい☆ティーチャー』ファンが多く訪れるキャンプ場なので、事前に予約して行くといいだろう。

木崎湖キャンプ場は、聖地の湖を眺めながらゆったりキャンプを楽しむのが何ともいい。実は筆者も、10年以上前からここを訪れるたびにキャンプ場で1泊しているのだ。

また、この木崎湖キャンプ場内には“17”の形の桟橋があり「みずほいちご桟橋」と名付けられているので、ぜひチェックしてほしい。

木崎湖キャンプ場へは、JR「東京駅」から中央線、大糸線と乗り継いでいくと約5時間かかる。時間を調べてしっかりと計画を建ててから行くようにしよう。

●木崎湖キャンプ場公式サイトは→こちら

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筆者は木崎湖キャンプ場を訪れるたびにBBQで宴会をしている。夜はほかの客の迷惑にならないように静かに過ごすようにしたい(筆者撮影)

■Yショップニシ

「Yショップニシ」は、ヒロインのひとり小石の実家が営んでいる縁川商店のモデル。店頭にはキャラクターのシールが貼られているので、すぐに分かる。店内では縄文おやきやうどんなどの軽食、コーヒーなどを食べることが可能だ。

Yショップニシは、木崎湖キャンプ場からは4キロ以上離れているが、車なら5分程度で行ける。

●Yショップニシ公式サイトは→こちら

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通常のコンビニとは一味違った雰囲気の「Yショップニシ」。木崎湖を訪れた際には、必ず立ち寄りたい聖地のひとつだろう(筆者撮影)

(文=西澤浩一)
イメージ写真は筆者撮影
筆者プロフィール
西澤浩一
編集・ライター。アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。コミックマーケットには一般・サークルでの参加経験あり。趣味はゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も。一人旅も好きで移動方法は主に鉄道(乗り鉄)である。