日本未発売のキーボードをとことんレビュー!現役デザイナーがおすすめ! 日本未発売の高機能キーボード「Keychron K6 Pro」はゲームにも最適だった!
これが購入の決め手! Keychron K6 Proをおすすめする3つのポイント
Keychron K6 Proの魅力はたくさんあるが、筆者が購入を決断したポイントは「コンパクトで省スペース」「非常に豊富なカスタマイズ性」「価格が安い」の3つだ。
それぞれの特徴をもったキーボードは数あれど、それらすべてを兼ね備えたキーボードはなかな見つからない。そこでここでは、3つのおすすめポイントの詳細を解説しよう。
■キーサイズはそのまま、コンパクトだけど打ちやすさを犠牲にしない
コンパクトなハイエンドキーボードとしては、先に紹介したPFUの「Happy Hacking Keyboard」(HHKB)が有名。
ただし、HHKBはもっとも安いモデルでも約3万円する高級キーボードなので、筆者にとっても憧れのモデル。“いつかはハーレーならぬいつかはHHKB”なのだ。
それはさておき、こういったキーボードの特徴としては見たとおりコンパクトであること。その反面、キー自体はフルサイズなので打ちやすさを損なっていないのが最大の利点となる。
使用頻度の比較的少ないテンキーとファンクションキー(F1、F2など)を廃することで、全体サイズを小さくすることに成功しているのである。
筆者はデザイナーということもあり、デスクの上にキーボード・マウスの他に原稿やラフを描くためのノートを広げたいので、コンパクトさは非常に重要となる。
実際そういった理由でApple「Magic Keyboard」のテンキーレスモデルを使っている知人デザイナーも多いのだ。
また、フルサイズキーボードの持つ機能は「Fnキー」との組み合わせで利用することができるため、慣れれば手の位置をほとんど動かさずにタイピングし続けられる。
こういった点から長時間文章を書く人や、プログラミングなどで長時間コーディングを行うエンジニアに向いていると言える。実際に筆者が学生時代にHHKB Lite2を使い始めたのもそういった理由からなのだ。
以前使っていたHHKBの廉価版(上)「HHKB Lite2」との比較。似たようなサイズだが、(下)Keychron K6 Proの方が若干高さがある。筆者は手が小さいのでその辺りは少し慣れが必要かもしれない。打鍵感はKeychron K6 Proの方が軽く反応もクイックだ(写真撮影:西澤浩一)
■買う前も買った後も、とことんカスタマイズできる!
Keychron K6 Proは、購入時と購入後にさまざまなカスタマイズができるのも大きなメリットだ。
まず、購入時にはバックライトを白色かRGBか、キースイッチを青軸・赤軸・茶軸から、筐体のフレームをプラスチックかアルミを選べる。
筆者は白色バックライト、茶軸、プラスチックフレームを選択したが、たとええばゲーミングキーボードのようにカラフルに光らせたければRGBバックライト、クリック感の強いタッチ感が好みなら青軸を選択するなど、自分好みのキーボードに仕立てることができる。
もちろん、Keychron K6 Proは購入後もキーキャップの交換や、キースイッチの交換、設定ソフトを使うことでキー配置の変更やマクロの登録が可能で、とことんカスタマイズできる点が素晴らしい。
キーキャップはレゴブロック感覚で簡単に交換可能。交換用のキーは別途購入する必要があるが、よく使うキーだけ別の色のものに変えたり、キー配置を入れ替えた時にキーキャップを変えるなど自由自在だ(写真撮影:西澤浩一)
筆者が購入した交換用のキーキャップは国内代理店「コペックジャパン」で購入。実はKeycron K6 Proのキーキャップとプロファイルが違うため高さや形が合っていない。初めてチャレンジする人は気をつけて欲しいポイントだ(写真撮影:西澤浩一)
キースイッチも手軽に交換可能。Cherry MXスイッチと互換性があるので、ゲーミング用途でクイックに使用したいWASDキーをCherry MXのスピードシルバー、間違って押したくないキーをクリック感のあるMX青軸に変更するような構成も可能である(写真撮影:西澤浩一)
ちなみに、キーキャップやキースイッチはオタスポガイドでも紹介している「遊舎工房」などで購入可能。筆者の場合、今まで使っていたHHKB Lite2のキー配置が特殊だったため、キー配置が変更でき、かつキャップも交換できるというのはすごく重要なポイントであった。
Keychron K6 Proのキー設定は多くのキーボードであるようなPCのソフト上だけのものでなく、キーボード自体のファームウェアを書き換えることで設定を変更する。
そのため、一度設定すればソフトの入っていない別のPCやMacとつないでも同じキー設定で使えるのが便利だ。
筆者のように複数の端末を利用していたり、スマホやゲーム機にもキーボードをつなげたいといった人には、とくにおすすめできるポイントとなっている。
設定ソフトを使えばキーの配置変更やマクロの登録が可能。本体スイッチで切り替え可能なWindows/AndoroidモードとMac/iOSモードの2種に加え、「Winモード+Fn1」押下時、「Macモード+Fn1」押下時、両モード共通での「Fn2」押下時の合計5種類のキー設定が登録できる(写真は設定ソフトのスクショ)
■高機能キーボードとしては激安!買う前も買った後も、とことんカスタマイズできる!
ここまで紹介した2つのポイントを両立するような、コンパクトかつ高機能なキーボードは比較的高価で、ものによっては5万円以上もする。
そのようななか、Keychron K6 Proは筆者が購入したときで送料込み約1万5,000円だ。これなら、純粋に良いキーボードが欲しいといった人や、ハイエンドキーボードへの入門用としても手を出しやすい価格だろう。
国内に正規品が流通するようになったときの価格が幾らになるか分からないが、国内流通している他モデルもかなり良心的な値段なので、もしかすると、もっと安く買えるかもしれない。
Keychron K6 Proは省スペースかつ高機能なキーボードのベストチョイス!
キーボードの完全自作やハイエンドモデルは値段も敷居も高い、でも自分好みにとことんこだわったキーボードが欲しい。Keychron K6 Proは、そういった人には非常におすすめの機種であることが分かってもらえたと思う。
とくににデスクを広く使いたい人にはまさしくベスト! 筆者は現状とても満足しているし、これからもっとカスタムして、より自分好みにしていきたいと思っている。
とくにキーキャップは、すでに他のものも色々試してみたくなっているほどなのだ。
最後は、ちょっと注意しておいた方がいい点について紹介しよう。