コミケで使える? 本当に早いの? C102で初登場の「東京BRT」- 実際にコミケット当日に乗ってみた!

公開日:2023年8月24日 更新日:2023年8月23日

2023年8月12日・13日の2日間、東京ビッグサイトにおいて、第102回コミックマーケット(C102・夏コミ)が開催された。2日間で約26万人が参加したが、C102では新たな交通手段として新橋-国際展示場間を結ぶ「東京BRT」が登場したのだ。そこで今回は、実際に筆者が東京BRTに乗車してみたので、本当にコミケットで利用できるのか? 快適なのか? その詳細を報告しよう。

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東京BRTはコミケット開催に合わせて急遽臨時便を運行!

2023年8月12日・13日に東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット(C102・夏コミ)。新型コロナが5類感染症に指定され入場者数規制が撤廃されたことで、2日間で約26万人が参加した。

これまでコミケットに参加するには、新橋-東京ビッグサイト間を結ぶ「ゆりかもめ」、埼玉・新宿・大崎方面から国際展示場を結ぶ「りんかい線」、そして東京駅(八重洲口)から東京ビックサイト間で運行される「都営バス」などで向かうのが一般的だった。

しかも、これらの公共交通機関は、毎回コミケット開催期間中は臨時便を出して輸送力をアップしているのだ。

そのようななか、2023年4月1日から、都心と湾岸を結ぶ新たな交通機関「東京BRT(Bus Rapid Transit)」の「幹線ルート」がスタートした。東京BRTについてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてほしい。

新橋 ー 国際展示場間を結ぶ「東京BRT」が開通! コミケットで使えるか実際に乗ってみた!

当初は輸送力も運行本数も少なく、コミケットではあまり使えそうにないと思われていたが、東京BRTはコミケット直前に臨時便を出すと発表。新橋発は7時台~11頃まで、国際展示場発は14時~17時頃まで増便されることになったのである。

そこで筆者は、実際にコミケット期間中に東京BRTに乗ってみることにした。果たして東京BRTはコミケットで使えるのだろうか?

●東京BRT「8月12日(土)13日(日)コミックマーケット開催に伴う臨時便運航のお知らせ」→こちら

東京BRT 臨時 コミケ

東京BRTは急遽、C102の開催に合わせて臨時便の運行を決定したので、筆者は実際にコミケットの取材で利用してみることにした(画像は東京BRT公式サイトより転載)

朝は利用者も少なく余裕で座ることができて快適だった!

筆者がコミケットの取材に行くときは、いつも新橋からゆりかもめを利用している。ゆりかもめはコミケット期間中に臨時便が出ているので、1本あとの便を利用すれば座れるので快適だが、新橋から東京ビッグサイトまでは390円と運賃が高めで22分ほどかかるのが難点だった。

これに対し、東京BRTの料金は220円と安く所要時間も15分しかかからないのだ。

まず、2023年8月12日、筆者は銀座線「新橋駅」から東京BRTに乗車してみることにした。地下の新橋駅構内には東京BRT方面の案内看板もあるが、地上に出ると何も案内がない。

コミケ参加者と見られる人がバス停の場所が分からず、スマホを見ながらウロウロしている様子もみられた。

東京BRT 新橋駅 コミケ 臨時

JR新橋駅南改札を出ると目の前にゆりかもめの駅が見える。写真では駅舎の右側を真っすぐ進んで、大きい道の信号を渡るとバス停がある。所要時間は1~2分ほどだ(筆者撮影)

東京BRT 新橋駅 コミケ 臨時

バス停は日本テレビ本社ビルの真ん前ですぐに分かった。まだ10人ほどしか並んでいなかったので、筆者はそのまま列に並ぶことにした(筆者撮影)

筆者は事前にバス停の場所を調べていたので、日本テレビ本社前にすんなりたどり着いた。時刻は朝8時前である。

バス停に着くと東京BRTの職員と見られる人が5~6人いたが、並んでいる人は10人ほど。まだ東京BRTはあまり知られていないのだろう。

7~8分ほど待っているとすぐにバスが到着した。結局、このバスには20人ほどしか乗車しなかったので、筆者は余裕で座ることができた。

もちろん、新しい車両なので冷房も効いておりなかなか快適だ。バスは環二通り地下トンネルに入って、ほぼ真っすぐに豊洲市場経由で国際展示場バス停に到着。所要時間はわずか13分ほどであった。

これならもうゆりかもめに乗る必要はないだろう。事実、筆者は翌8月13日の朝も東京BRTを利用したが、やはり利用者は少なく余裕で座って行くことができたのである。

東京BRT コミケ 臨時

こちらが筆者が実際に乗車した8時10分発国際展示場行の東京BRT。通常運行で利用される連結バスではなかった(筆者撮影)

東京BRT コミケ 臨時

座席には余裕があり空いている席もあった。新しい車両で冷房も効いているので快適!(筆者撮影)

東京BRT コミケ 臨時

新橋駅を出てグルッと大回りすると、築地大橋をショートカットする通称「環二通り地下トンネル」に入る(筆者撮影)

東京BRT コミケ 臨時

トンネルを抜けるとレインボーブリッジが見えてきた。このあと、豊洲市場を経由して有明方面に向かう(筆者撮影)

東京BRT コミケ 臨時

8時23分には国際展示場のバス停に到着した。場所はりんかい線「国際展示場」駅前のロータリーの反対側になる。奥に見えるのがゆりかもめ「有明駅」だ(筆者撮影)

東京BRT コミケ 臨時

バス停を下りたらバスの進行方向とは逆に移動すると東地区の待機列(東駐車場)へ。バスの進行方向に進めば西南地区の待機列(プロムナード)に行けるの利便性はバツグンである(筆者撮影)