コミケで使える? 本当に早いの? C102で初登場の「東京BRT」- 実際にコミケット当日に乗ってみた!
2023年8月12日・13日の2日間、東京ビッグサイトにおいて、第102回コミックマーケット(C102・夏コミ)が開催された。2日間で約26万人が参加したが、C102では新たな交通手段として新橋-国際展示場間を結ぶ「東京BRT」が登場したのだ。そこで今回は、実際に筆者が東京BRTに乗車してみたので、本当にコミケットで利用できるのか? 快適なのか? その詳細を報告しよう。
東京BRTはコミケット開催に合わせて急遽臨時便を運行!
2023年8月12日・13日に東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット(C102・夏コミ)。新型コロナが5類感染症に指定され入場者数規制が撤廃されたことで、2日間で約26万人が参加した。
これまでコミケットに参加するには、新橋-東京ビッグサイト間を結ぶ「ゆりかもめ」、埼玉・新宿・大崎方面から国際展示場を結ぶ「りんかい線」、そして東京駅(八重洲口)から東京ビックサイト間で運行される「都営バス」などで向かうのが一般的だった。
しかも、これらの公共交通機関は、毎回コミケット開催期間中は臨時便を出して輸送力をアップしているのだ。
そのようななか、2023年4月1日から、都心と湾岸を結ぶ新たな交通機関「東京BRT(Bus Rapid Transit)」の「幹線ルート」がスタートした。東京BRTについてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてほしい。
当初は輸送力も運行本数も少なく、コミケットではあまり使えそうにないと思われていたが、東京BRTはコミケット直前に臨時便を出すと発表。新橋発は7時台~11頃まで、国際展示場発は14時~17時頃まで増便されることになったのである。
そこで筆者は、実際にコミケット期間中に東京BRTに乗ってみることにした。果たして東京BRTはコミケットで使えるのだろうか?
●東京BRT「8月12日(土)13日(日)コミックマーケット開催に伴う臨時便運航のお知らせ」→こちら
朝は利用者も少なく余裕で座ることができて快適だった!
筆者がコミケットの取材に行くときは、いつも新橋からゆりかもめを利用している。ゆりかもめはコミケット期間中に臨時便が出ているので、1本あとの便を利用すれば座れるので快適だが、新橋から東京ビッグサイトまでは390円と運賃が高めで22分ほどかかるのが難点だった。
これに対し、東京BRTの料金は220円と安く所要時間も15分しかかからないのだ。
まず、2023年8月12日、筆者は銀座線「新橋駅」から東京BRTに乗車してみることにした。地下の新橋駅構内には東京BRT方面の案内看板もあるが、地上に出ると何も案内がない。
コミケ参加者と見られる人がバス停の場所が分からず、スマホを見ながらウロウロしている様子もみられた。
筆者は事前にバス停の場所を調べていたので、日本テレビ本社前にすんなりたどり着いた。時刻は朝8時前である。
バス停に着くと東京BRTの職員と見られる人が5~6人いたが、並んでいる人は10人ほど。まだ東京BRTはあまり知られていないのだろう。
7~8分ほど待っているとすぐにバスが到着した。結局、このバスには20人ほどしか乗車しなかったので、筆者は余裕で座ることができた。
もちろん、新しい車両なので冷房も効いておりなかなか快適だ。バスは環二通り地下トンネルに入って、ほぼ真っすぐに豊洲市場経由で国際展示場バス停に到着。所要時間はわずか13分ほどであった。
これならもうゆりかもめに乗る必要はないだろう。事実、筆者は翌8月13日の朝も東京BRTを利用したが、やはり利用者は少なく余裕で座って行くことができたのである。