水上バスは風が涼しく夏コミの帰りにおすすめ!C102(夏コミ)で使える!? 水上バス「有明客船ターミナル-日の出桟橋」の復活を大胆予想!

公開日:2023年4月27日 更新日:2023年4月26日

コミケット会場へはりんかい線やゆりかもめ、都営バスなどで行くのが一般的だが、実は水上バスでも行けることをご存知だろうか? 東京ビッグサイトのすぐ横には「有明客船ターミナル」があり、日の出桟橋までのルートが設定されているが、コロナ禍によって2020年から運休されている。そのようななか、23年5月には新型コロナが5類感染症に移行される可能性があり、次のコミケ(C102・夏コミ)では数年ぶりに水上バスが復活するかもしれないのである。

広告

GW明けの2023年5月上旬以降から水上バスが復活すると予想!

コミケットが開催される東京ビッグサイトは、りんかい線、ゆりかもめ、都バスなどの各種公共交通機関が充実している。コミケット開催日にはかなり混雑はするものの、臨時便なども出ており確実に東京ビッグサイトにたどり着くことができるようになっている。

だが、このほかにも東京ビッグサイトに行く交通手段があるのをご存じだろうか? 実は東京ビッグサイトのすぐ横には「水上バス」の“有明客船ターミナル”があり、船(水上バス)で行くことも可能なのだ。

東京クルーズ 有明客船ターミナル

東京ビッグサイトのすぐ横にある水上バスの「有明客船ターミナル」。日の出桟橋までのルートしかないが、一度は乗ってみたいものだ(筆者撮影)

これは東京都観光汽船株式会社が定期運行している「東京クルーズ」という水上バスで、浅草や日の出桟橋、浜離宮、お台場海浜公園、有明客船ターミナルなどを結んでおり、隅田川と東京湾を周遊している観光に便利な交通機関だ。

ただし、有明客船ターミナルへの航路は「有明客船ターミナル-日の出桟橋」のみとなっており、片道大人460円(税込)、子ども230円(税込)、所要時間は約25~30分となっている。

東京クルーズ ヒミコ 松本零士

こちらは東京都観光汽船(TOKYO CRUISE)の水上バス「ホタルナ」を浅草で撮影したもの。松本零士氏デザインでまるで宇宙船のよう。ただし、この船体は有明客船ターミナルでは利用されていない(筆者撮影)

水上バスは時間もお金もかかるので、正直言って一刻も早く会場にたどり着きたいコミケット一般参加者にはオススメできないが、まるで東京のアトラクションのようでもあり、なかなか趣ある交通機関となっている。

とはいえ、この有明客船ターミナルはコロナ禍の影響により2020年から現在まで長らく閉鎖されており、再開が待たれている状況なのである。

東京クルーズ 有明客船ターミナル 東京ビッグサイト

ゆりかもめ「東京ビッグサイト」駅から真っすぐ東京ビッグサイト方面に進むと、右手に水上バスのターミナルがある。写真は2013年のもの(筆者撮影)

●東京クルーズ公式サイトは→こちら

●東京湾客船ターミナル「有明客船ターミナル」は→こちら

東京クルーズ トップページ

東京クルーズは隅田川と東京湾を周遊する水上バス。毎日定期運行しており、観光や交通手段として多くの人に利用されている(画像は東京クルーズ公式サイトより転載)

東京クルーズ 東京ビッグサイト乗り場

東京クルーズ公式サイト内の東京ビッグサイト発(有明ターミナル)の時刻表。“当面の間、運行いたしません”と2020年から表記され続けている(画像は東京クルーズ公式より転載)

東京クルーズ 現地

2023年3月25日に有明客船ターミナルを訪れてみたところ、運休中の張り紙が掲示されていた(筆者撮影)

現状、有明客船ターミナルが再開されるというニュースはないが、筆者は新型コロナが「5類」感染症へと見直される2023年5月8日以降に復活するのではないかとみている。

つまり、2023年8月12日~13日に開催予定の第102コミックマーケット(C102・夏コミ)では、久しぶりに「有明客船ターミナル-日の出桟橋」航路でコミケットに参加できる可能性があるのだ。

●PDF厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの変更に伴う医療提供体制及び公費支援の見直し等について」は→こちら

水上バスは夏コミ帰りがおすすめ、爽やかな風を受けて東京の夜景も満喫できる!

なぜここまで筆者が水上バスルートをオススメするのかといえば、コミケット終了後にも“非日常がまだ続く”ことにある。コミケットが楽しければ楽しいほど帰路の足は重いものだ。そのような気分を吹き飛ばすのが、水上バスでの帰宅なのである。

有明客船ターミナルから水上バスに乗船すると、まずレインボーブリッジへと向かう。船から見上げるレインボーブリッジは非常に高さがあり、巨大建築物特有の雄大さを感じられる。

さらに、隅田川の河口を横切る際には東京湾が一望でき時間帯によっては東京の夕日や夜景を堪能できる。“コミケット帰りでまだ現実に引き戻されたくない”という人にはぴったりの非日常空間が広がっているのだ。

東京クルーズ 日の出桟橋

こちらが水上バスから見た日の出桟橋の様子。時間帯によって東京の壮大な夜景や夕景が楽しめる(画像は「photoAC」より引用)

水上バスで有明から日の出桟橋に着いたら、そこからのルートが簡単なのもオススメポイントのひとつ。日の出桟橋からわずか徒歩2分のところにゆりかもめ「日の出」駅があるので、そのまま新橋まで行くことが可能となっている。

当然のことながら、通常のゆりかもめを利用したルートよりも時間にして30分、金額にして460円が余分にかかるのだが、これはあくまでも“アトラクションだ”と考えれば意外と安く感じられるだろう。

というわけで、もし、C102で水上バスの有明客船ターミナルが復活していたら、コミケット帰りに水上バスをぜひ利用してみてほしい。

ちなみに、東京クルーズを運行している東京都観光汽船株式会社は、1885年(明治18年)4月に創業し、1898年(明治31年)9月に設立された定期旅客航路の老舗運行会社。明治時代から100年以上続く企業がコミケットの足元を支えているのだ。

東京クルーズ マップ

東京ビッグサイトと日の出桟橋の航路がこちら。レインボーブリッジと東京湾が望める航路となっているため風景は抜群で、乗船時の風が暑い夏には心地いい(画像は東京クルーズ公式サイトより転載)

(文=西澤浩一)
イメージ写真は筆者撮影
筆者プロフィール
西澤浩一
編集・ライター。アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。コミックマーケットには一般・サークルでの参加経験あり。趣味はゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も。一人旅も好きで移動方法は主に鉄道(乗り鉄)である。