幅の広い自動改札増でスムーズな導線に!ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」が23年5月からリニューアル工事開始! コミケットへの影響は?

公開日:2023年4月23日 更新日:2023年4月22日

ゆりかもめの「東京ビッグサイト駅」といえば、コミケットが開催される東京ビッグサイトの最寄り駅だが、開業からすでに18年が経過し、いよいよ23年5月からリニューアル工事が開始されることになった。工事期間中はコミケット参加者にも多少影響があるかもしれないが、いったいどのような感じにリニューアルされるのだろうか?

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リニューアル後の「東京ビッグサイト駅」は券売機が海側へ移動し、幅広自動改札が増設される

1995年11月から運行が開始された「ゆりかもめ」は、東京の新橋を起点として臨海部を周遊するようにお台場、有明、豊洲を結ぶ新都市交通システム。コミケットでも多くの人が利用しているだろう。

そのようなゆりかもめも開業から18年が経過し、いよいよリニューアル工事が行われることになった。23年4月18日にはリニューアル・イメージ図が公開され、新生「東京ビッグサイト駅」がどのような感じになる変更されるのか、ある程度は想像できるようになっている。

●PDF「ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅 駅舎・エスカレーターリニューアル工事のお知らせ」」は→こちら

ゆりかもめ 改札

こちらは、2022年の冬コミで撮影した東京ビッグサイト駅の改札。自動改札機の数が多く、コミケ開催時にも通行は比較的スムーズだが、左側の空いたスペースが少々もったいない感じもある(筆者撮影)

今回の東京ビッグサイト駅リニューアルにおいては、大きく4つの改良点が掲げられている。

【その1】駅務室、精算機室、券売機室の移設により、車椅子やベビーカーでの通行をスムーズに( 幅の広い改札増 )
【その2】トイレのリニューアル(多機能トイレ増設、男女共用一般トイレ新設)
【その3】エスカレータ—の更新
【その4】全面改修によるバリアフリー動線の改善

現状、東京ビッグサイト駅の外から改札を見ると、右側(りんかい線側)に券売機、駅務室などがあるが、イメージ図ではこれが逆の左側(海側)に移動するようだ。また、車いすやベビーカーに対応した横幅の広い自動改札も増設される予定になっている。

そのため、荷物の多いサークル参加者には有利なリニューアルとなるはずだ。また、一般参加者が大量に押し寄せても自動改札で詰まることなくスムーズに通り抜けができそうである。

また、券売機や駅務室が海側へ移設されることで、切符を購入する人の行列が今までと反対側になるため、コミケットの帰宅ラッシュ時の導線が変わることは確実。リニューアルしてからすぐのコミケットでは混乱することも予想されるので、今からしっかり確認しておきたい。

ゆりかもめ 改修イメージ図

こちらが東京ビッグサイト駅の改修後のイメージ図。自動改札の数は変わらず7基だが、車いす対応の幅広自動改札が増えると思われる(画像はゆりかもめ公式サイトより転載)

ゆりかもめ 駅構造

こちらは現在公開されている東京ビッグサイト駅構内の見取り図。改札を出てエレベーターを利用しようとすると隣接しているペデストリアンデッキまで行かなければならず、バリアフリールートは少し長くなる(画像はゆりかもめ公式サイトより転載)

現在発表されている工期は、23年5月~25年7月3日までとなっており、23年8月のC102では、さっそくコミケット参加者もその光景を目にすることになるだろう。

工期中は導線が細くなって混雑することも予想されるので、コミケット参加者は隣の有明駅を利用することも選択肢に加えておいたほうだいいかもしれない。

いずれにせよ、このリニューアル工事終了までは何度か東京ビッグサイト駅を利用することになる人も多いので、注意が必要だろう。

(文=西澤浩一)
イメージ写真は筆者撮影
筆者プロフィール
西澤浩一
編集・ライター。アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。コミックマーケットには一般・サークルでの参加経験あり。趣味はゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も。一人旅も好きで移動方法は主に鉄道(乗り鉄)である。