3年ぶりの熱狂が味わえる過去最大規模のオフライン格闘ゲーム大会!【EVO Japan 2023】3日間で3万5,000人が参加した熱狂の格闘ゲームの祭典をレポート
2023年3月31~4月2日に東京ビッグサイトで行われた格闘ゲームの祭典「EVO Japan 2023」が、2020年以降の3年ぶりに開催された。「EVO Japan 2023」には3日間でのべ3万5,000人もの来場者を集め、大会参加者も7,200人となっている。そこで今回は、筆者が実際に参加した「EVO Japan 2023」をレポートしよう。
世界80カ国から参加者が集まった格闘ゲームの世界大会!
格闘ゲームの祭典「EVO Japan 2023」とは、2003年からアメリカで行われている格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series」の日本公式大会で、2018年からは日本でも開催されている。
コロナの影響もあり、2020年からリアル会場での大会は中止され、オンライン開催のみとなっていた。
しかし、2023年3月31日~4月2日、「EVO Japan 2023」は3年ぶりに東京ビッグサイト(南1~2ホール)で開催され、3日間でのべ3万5,000人が集まった。この人数はラスベガスで行われたEVO 2022を上回り、過去最大級のイベントとなったのだ。
出場選手は世界 80カ国から 1,500 人以上がエントリーし、コロナ禍によるイベント収容人数の上限規制が撤廃されて以降、最大のインバウンド・イベントとなっている。
●EVO Japan 2023公式サイトは→こちら
●YouTube「EVO Japan 2023チャンネル」は→こちら
会場内はメインステージを映す大型モニターや各メーカーブース、サイドイベントなどもあり、大いに盛り上がった(画像はEVO Japan 2023より提供)
会場内には薄くスモークがたかれ独特の雰囲気に。また、天井近くには四方からでもよく見える大きなモニターが設置されていた(筆者撮影)
「EVO Japan 2023」の大会メインタイトルは7本。『グランブルーファンタジー ヴァーサス』『Guilty Gear -Strive-』『THE KING OF FIGHTERS XV』『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』『Virtua Fighter esports』『ストリートファイターV チャンピオンエディション』『鉄拳7』と、どれも人気の格闘ゲームタイトルとなっている。
また、「EVO Japan 2023」ではオープントーナメント方式を採用しており、期間内に登録を行えば誰でも無料で大会に参加することが可能となっていた。そのため、今回もっとも参加者が多かったゲームは1,779人ものプレイヤーが集まり、7本のメインタイトルだけでも、のべ7,200人以上が予選に参加しているのだ。
オープントーナメント戦が行われる3月31日と4月1日は入場無料となっており、多くの腕自慢が熱い対戦を繰り広げていた。
また、4月2日は最終戦の観戦となるため有料制となり、前売りでS席は8,000円 、 A席は4,000円 、 立見エリアは2,500円となっており、当日券は前売り券の金額から+500円で販売されていた。
【会場】東京ビッグサイト南展示棟南1ホール南2ホール
【大会参加費】無料
【エントリー期間】2022年11月20日(日)〜2023年2月28日(火) 23:59(JST)まで
【料金(4月2日のみ)】前売り:S席8000円 (税込)/A席4000円(税込)/立見エリア2500円(税込)
当日:S席8500円 (税込)/A席4500円(税込)/立見エリア3000円(税込)
【入場】3月31日(Day1)、4月1日(Day2)はオープントーナメントのため、入場自由。4月2日(Day3)は決勝トーナメントの観戦イベントとなるため、入場には有料観戦チケット(Day3)が必須。
【公式Twitter】@evojapan2023
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●Twitch「EVOJapan01」は→こちら
「EVO Japan 2023」のメインタイトルの優勝賞金はそれぞれ100万円。賞金総額はなんと1,400万円。プロゲーマーではない人が優勝した場合、プロにスカウトされることもあり、いろいろなチームから注目されている大会なのである。
賞金はトップ8に残れば最低でも6万円もらえるようになっている。そのため、一般参加者の参加もかなり多かった(画像はEVO Japan 2023公式サイトから転載)
すべてのトーナメント結果は大会公式サイトにて公開されているため、優勝者の対戦履歴をじっくり見てみることも可能。各プレイヤーにさまざまなドラマを感じることができるのも、EVOの魅力のひとつになっている。
タイトル | 参加数 | 優勝者 | 大会公式サイト |
グランブルー ファンタジー ヴァーサス |
495名 | GS gamera | ●EVO「EVO Japan 2023 GRANBLUE FANTASY: Versus」は →こちら |
Guilty Gear -Strive- |
1381名 | 御傍 | ●EVO「EVO Japan 2023 GUILTY GEAR -STRIVE-」は →こちら |
THE KING OF FIGHTERS XV |
800名 | Qanba X Douyu Xiaohai | ●EVO「EVO Japan 2023 THE KING OF FIGHTERS XV」は →こちら |
MELTY BLOOD: TYPE LUMINA |
530名 | Kジロー | ●EVO「EVO Japan 2023 MELTY BLOOD: TYPE LUMINA」は →こちら |
Virtua Fighter esports |
796名 | とんちゃん | ●EVO「EVO Japan 2023 Virtua Fighter esports」は →こちら |
ストリートファイターV チャンピオンエディション |
1797名 | Red Bull Oil King | ●EVO「EVO Japan 2023 STREET FIGHTER V CHAMPION EDITION」は →こちら |
鉄拳7 | 1401名 | FATE | RB Arslan Ash | ●EVO「EVO Japan 2023 Tekken 7」は →こちら |
こちらは予選プール戦の様子。プール戦はたくさんある対戦台でトーナメントを行い、勝ち抜いた上位3~4名が上位ステージに上っていく(画像はEVO Japan 2023より提供)
「EVO」ではメインで行われる大会とは別に、有志のユーザーが持ち込みで開催できるサイドイベントも豊富。このサイドイベントは誰でも登録が可能で、さまざまなゲームタイトルで参加できる。過去にはスーパーファミコンのゲームでもサイドイベントが開かれていた。
筐体で行われたサイドイベントでは、ゲームセンターさながらの熱のこもった対戦が繰り広げられていた(筆者撮影)
●EVO Japan 2023「サイドイベント」は→こちら
ゲーム関連会社のブースでは物販はもちろん、まだ発売前のゲームの試遊ができる数少ないチャンスの場でもある。『鉄拳8』や『ストリートファイター6』、『ギルティギアストライブ』の追加キャラベッドマンを操作することができた。
■カプコン
カプコンブースでは、発売前の『ストリートファイター6』の試遊台を公開していた。発売前のゲームを遊べるとあって、数多くの人が行列を作って試遊していた。なんと取材を行った金曜日でも75分待ちの盛況ぶりである。
カプコンブースのサイドにはキャラクターの大きなビジュアルを設置。迫力のあるブースになっていた(筆者撮影)
■アークスステムワークス
アークスステムワークスでは『Guilty Gear -Strive-』の配信前の新キャラ「ベッドマン」を使うことができた。『GUILTY GEAR Xrd-SIGN-』から参加しているキャラだけあって、試遊している人たちはさまざまな技の変更点を確認しているようだった。
『Guilty Gear -Strive-』のベッドマンのポップが展示されているが、機械式のベッドが操作キャラクター。ベッドに座っている女の子は『GUILTY GEAR Xrd-SIGN-』で寝ていた少年の妹「ディライラ」だ(筆者撮影)
■SNK
SNKは小さなステージを設置し、『餓狼伝説スペシャル』や『サムライスピリッツ』などのミニ大会を行っていた。現在YouTubeにてアーカイブされているので、興味のある人はチェックしてみよう。
●YouTube「SNKチャンネル「餓狼 MotW|SNK Official Tournament in EVO Japan」」は→こちら
●YouTube「SNKチャンネル「SAMURAI SPIRITS|SNK Official Tournament in EVO Japan」」は→こちら
●YouTube「SNKチャンネル「KOF ’98 UM FE|SNK Official Tournament in EVO Japan」」は→こちら
●YouTube「SNKチャンネル「餓狼伝説 SPECIAL|SNK Official Tournament in EVO Japan」」は→こちら
●YouTube「SNKチャンネル「【SNK特番】SNK Road to EVO Japan」」は→こちら
SNKブースの壁にはサインコーナーがあり、SNKファンの熱いメッセージやイラストがたくさん描かれていた(筆者撮影)
■バンダイナムコエンターテインメント
バンダイナムコエンターテインメントでは、発売前の『鉄拳8』の試遊台が設置されていた。残念ながら撮影はNGだったが、こちらも多くの人が行列を作って試遊台に待機していたぞ。また、『鉄拳8』に参加する新キャラの発表もあり、これには会場内も大盛りあがりだった。
●YouTube「tekkenchannel「TEKKEN 8 – 「リロイ・スミス」 ゲームプレイトレイラー」」は→こちら
●YouTube「tekkenchannel「TEKKEN 8 – 「風間 飛鳥」 ゲームプレイトレイラー」」は→こちら
■ロート製薬
今回のEVO Japan 2023のメインスポンサーでもあるロート製薬では、ブースにストリートファイターとコラボしたポップを展示。また、会場内を動き回っていたロートジーマンが注目されていた。
大会優勝者が集まる前に時間調整のためポーズを取っていたロートジーマンはロート製薬の目薬のキャラクター。複勝の贈呈や会場内レポートなどさまざまなシーンで活躍していた(筆者撮影)
■三和電子
アーケードゲーム好きなら知らない人はいない有名メーカーが三和電子。高品質なボタンなどを製造しているメーカーで、多くのゲーマーから愛されている。物販ではもちろんボタンを売っていた。
●三和電子公式サイトは→こちら
三和電子ブースでは、自分好みのボタンに換装できるようにさまざまな種類のボタンが並べられていた。実際に商品を見て購入できるのが最大のメリットだ(筆者撮影)
また、EVO Japan 2023の会場内ではコスプレ参加者もかなり多く、いたるところで撮影会が行われていたのもな、かなか印象的だった。
会場内では外国人の姿も多数みられ、古今東西さまざまなコスプレでイベントを楽しんでいる人が多かった(筆者撮影)
EVO Japan 2023の会場内はメイン大会の映像に合わせて大歓声が上がったり、選手を応援する呼びかけなどが行われ、リアルイベントの醍醐味を存分に味わうことができた。
熱狂のうちに終了したEVO Japan 2023だが、いつかは本場ラスベガスで行われる本場のEVOにも行ってみたいものである。
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イメージ写真は筆者撮影
編集・ライター。アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。コミックマーケットには一般・サークルでの参加経験あり。趣味はゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も。一人旅も好きで移動方法は主に鉄道(乗り鉄)である。