気が付いた? こっそり復活した2つのものとは!?C101の冊子版コミケカタログがかなり薄くなったと話題に! 実はアレも復活していた
第101回コミケ(C101・冬コミ)は2022年12月30日~31日の2日間、東京ビッグサイトで開催される予定だ。それに先立って2022年12月3日に冊子版コミケカタログが発売された。すると、さっそく参加者の間で、前回のC100のカタログよりずいぶん薄くなったと話題に! また、今回はあるものが復活しているのだが、アナタは気づいただろうか? そこで今回は、何かと話題のC101の冊子版コミケカタログの謎について解説したいと思う。
C101のカタログが薄くなった! でもページ数はC100のときとほぼ同じって知ってた?
2022年12月30日~31日の2日間、東京ビッグサイトにおいて第101回コミケ(C101)が開催されるが、2022年12月3日にはC101の冊子版コミケカタログが発売された。さっそく発売当日に購入した人も多いだろうが、冊子版コミケカタログ購入者の間で、まず話題となったのが前回よりかなり“薄い”ことだ。
実は、C100の冊子版コミケカタログは厚さは3.56cmもあるのに対し、C101は1.95cmと半分ぐらいの薄さとなっているのだ(編集部実測値)。
また、今回の冊子版コミケカタログには、あるものが復活していることも話題となっていたが、アナタは気づいただろうか?
それにしても、C100とC101はいずれもサークル参加者数は2日間で約2万である。にもかかわらず、どうして束の厚さがこんなに異なっているのだろうか? というわけで、さっそくC100とC101の冊子版コミケカタログのページ数を比較してみたとろ……
C100:848ページ
C101:836ページ
なんと両者には12ページしか差がないのである。C101がいくら12ページ少ないといってもここまで厚さが違うとなれば、考えられる原因はアレしかないはず……。
実はC101ではカタログ専用の薄い紙が復活していた!
ご存じの方はあまりいないと思うが、冊子版コミケカタログに使われている紙はかなり特殊なものである。非常に薄いのに透けにくく裏写りもしにくい特性を持った紙なのだ。
ところが、C100の冊子版コミケカタログに使われた紙は、いつもとは異なる普通紙が利用されていたのである。つまり、C100のほうが異常に分厚かっただけで、むしろ、C101のほうが本来の厚さに戻っていただけだったのだ。
ちなみに、コロナ禍で中止となったC98の冊子版コミケカタログには3万2,000サークルが掲載されているし、いつもの特殊な薄い紙が使われている。そこでC98とC100、C101の3つの冊子版カタログを比較してみよう。
●C98、C100、C101の冊子版コミケカタログ比較
C98 | C100 | C101 | |
ページ数 | 1,368ページ | 848ページ | 836ページ |
厚さ | 3.09cm | 3.56cm | 1.95cm |
重さ | 1,540g | 1,699g | 961g |
いかがだろうか? この表を見れば1万2,000サークルも少なかったC100の冊子版コミケカタログがいかにぶ厚くて重かったのかが分かるだろう。C100の冊子版カタログは何となく重厚な印象があったが、本当にいつもよりズッシリ重かったのである。
C101カタログでは巻頭のマップが復活していた!
実は、C101冊子版コミケカタログでもうひとつ復活しているものがある。それは巻頭のマップである。コミケ界隈では“ 宝の地図”とも言われるカタログのマップだが、C100のカタログにはマップが付いていなかった。
また、幻となったC98のカタログには、巻頭にリストバンド参加証が付いていたこともあり、4日間開催にも関わらず1日分のマップしか付いていなかった。その巻頭マップがC101では復活し、全日分(2日分)が付属したというわけだ。
いかがだろうか? 以前から冊子版コミケカタログといえば、分厚いのが当たり前だったが、C101では以前の紙に戻ったことで半分の厚さになってしまった。
早くコロナ禍が収束して、以前のように“鈍器”と揶揄されるほど分厚い冊子版コミケカタログに戻ってくれることを願うばかりである。
(文=西澤浩一)
イメージ写真は筆者撮影