3年ぶりの夏コミ 初心者もベテランもしっかり対策を!C100 夏コミ(コミケ)の暑さ対策 5つのポイントを解説
2022年8月13日、14日、いよいよ第100回(C100)を迎えるコミケットだが、実は真夏に開催される「夏コミ」は3年ぶりとなる。すでに夏コミの厳しさを忘れてしまったベテラン参加者も、夏コミが初めて初心者参加者も、しっかり猛暑に備えておかないと熱中症になりかねない。まして、まだコロナ禍が収まったわけではないのだ。そこで今回は、夏コミで最低限守るべき5つのポイントを紹介しよう。
【1】数日前から体調を整えてコミケットに備えよう!
コミケットでは長時間広い会場を歩き回ったり待機列に並ぶことも多い。まして、現在は新型コロナに感染するリスクもあるので、やはり体調管理が重要になる。普段、冷房の効いた室内で過ごすことが多い人は、コミケットの数日前から適度に外に出て暑さに身体を慣らしておくようにしよう。
また、コミケットの前日は適度な食事と早めの就寝で体調を整えておきたい。とくに寝不足は万病の元。十分な睡眠をとらずに参加するとすぐにバテてフラフラになってしまう。これでは満足にコミケットを楽しめないだろう。とくにベテラン参加者は3年分の体力の衰えも考慮して体調を整えておこう(自戒)。
なお、C100ではワクチン・検査パッケージの導入は見送られたものの、新型コロナ対策のために当日の会場では検温がある。万一ここで37.5℃以上あると入場はできないので、当日の朝は必ず自分で体温を測ること。もし「熱がある」「身体がだるい」「のどが痛い」といった症状があるようなら、勇気をもってコミケット参加は断念するようにしたい。
【2】当日は涼しい着衣で汗の蒸発を促す!
C100の「入場受付」と「西・南地区の入場待機列」は屋内に設定されているが、「東地区の入場待機列」は直射日光が降り注ぐ東駐車場となっている。また、人気サークルや企業ブースでは、どうしても屋外で長時間待機列に並ぶこともある。
となると、やはり夏コミ参加のスタイルとしては、風通しのいい着衣で熱がこもらないよう衣類を着るのがベターだろう。夏用の速乾・冷感Tシャツは、ユニクロやGUなどのファストファッションにおいてリーズナブルな価格で購入できるので、事前に用意しておくとよい。また、「日焼けを気にして長袖」というのもありだが、その場合は汗が蒸発しやすいものにしておきたい。
筆者がオススメしたいのは、スポーツ用のピタッとした長袖のウェアだ。これなら直射日光が防げるうえに汗の揮発性も高く、風が吹くだけでかなり涼しく感じる。また、可能であれば屋外ワーカーが利用している電動ファンつきの「空調服」を選択するのもアリだろう。ただし、空調服はリックを背負うと空気の流れが阻害されて効果を発揮できない場合もあるので注意したい。
【3】凍らせたドリンクは首を冷やしたり水分補給に最適!
夏コミでもっとも注意したいのは「熱中症」だ。熱中症を防ぐには適度に水分を補給して脱水症状にならないこと。また、冷たい飲み物を摂取して体温を下げることが重要となる。
その意味でも、自宅から冷凍したドリンクやゼリー飲料などを必ず持っていくようにしたい。もちろん、会場内でもコンビニや自動販売機などで冷たいドリンクは購入できるが、凍らせたゼリー飲料はタオルでくるんでおくと首筋を冷やしたり、溶けた部分を冷たいドリンクとして飲むことができて一石二鳥だ。
もちろん、ドリンクは塩分が含まれているスポーツドリンク系がおすすめ。麦茶やミネラルウォーター系には塩分が含まれていないので、塩飴などで塩分を補給するようにしたい。
【4】帽子や日傘で直射日光を防ぐ! うちわや冷感スプレーなども持参しよう
熱中症対策には、できるだけ直射日光を防ぐのが効果的だ。まずは、自宅で顔や腕などに日焼け止めを塗っておくこと。もちろん、屋外では帽子やタオル、日傘などで直射日光を遮ることが重要となる。
うちわやハンディ扇風機などで汗の蒸発を促進させたり、冷感タオルや冷感スプレーなどで肌の表面温度を下げるのもいい。
ただし、冷感スプレーは周囲に迷惑をかける場合があるので、混雑時の行列では控えたほうがいいだろう。
【5】こまめに休憩することで不調を回避!
コミケットで同人誌を探しているときは興奮状態にあるため、意外と自分の身体の変化に気付きにくい。実は体力を消耗して疲れて切っているのに、食事や休憩もせずに動き回ってしまい、気がついたときには倒れてしまった、という人をよく見かけるのだ。
確かに、何としてもお気に入りの作家の同人誌を手に入れたい気持ちは分かるが、倒れてしまっては意味がない。たとえば「1時間ごとに休憩する」とあらかじめ決めておき、定期的に座って水分補給や食事をして、しっかり休憩を取ることが望ましい。
それでも体調に異変を感じたら迷わず助けを求めて!
いかがだろうか? 夏コミはどうしても猛暑になることが多く、しっかり暑さ対策をしておかないとコミケットを満足に楽しめない場合もある。
また、新型コロナの感染リスクもあるので、基本的に屋内で人と会話するときはマスクを着用し、屋外の待機列などで会話しない場合はマスクを外して熱中症を防ぐようにしたい。
なお、ここで紹介した夏コミ対策はコミケ専門誌「コミケPlus Vol.17」で特集している記事をベースにしている。もっと詳しく知りたい人は、書店やAmazonなどで購入して確認しよう。
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(文=西澤浩一)
イメージ写真はコミケPlus編集部提供