印象的な河川敷は夕方がゴールデンタイム!【聖地巡礼】第8回『青のオーケストラ』は千葉や松戸が聖地!
実在する地域を舞台にしたアニメや漫画が増えてきたこともあり、数年前からファンの間では、作中に登場する地域を巡る“聖地巡礼”が定番イベントとなっている。そこで今回は、NHK「Eテレ」で2023年4月から放送されている人気アニメ『青のオーケストラ』の聖地を紹介しよう。原作マンガで実在する高校を取材していることもあって、多くの聖地が判明しているのだ。
『青のオーケストラ』に登場する高校はJR京葉線「海浜幕張駅」付近、主人公の家は「新松戸駅」周辺にある
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映画やテレビの撮影が行われたロケ地巡りは、ファンの間ではかなり前からこっそり行われてきた。
その後、アニメのなかに実在する地域が作中に登場する作品が増えたため、たとえば『涼宮ハルヒの憂鬱』の兵庫県西宮市、『おねがいティーチャー』の長野県木崎湖などを巡るファンが現れるようになる。
そこで今回紹介するのは、2023年4月からNHK「Eテレ」で放送が開始されたテレビアニメ『青のオーケストラ』だ。
『青のオーケストラ』は、2017年から小学館が運営する「マンガワン」と「裏サンデー」で連載されている阿久井真氏の人気マンガで、23年1月には第68回「小学館漫画賞」少年向け部門を受賞している。さらに、2023年3月に11巻が発売されており今も注目を集めている作品だ。
『青のオーケストラ』の主人公は、かつて天才ヴァイオリニストと呼ばれた青野 一(あおのはじめ)。小学生の頃からヴァイオリンのコンテストを総なめにしていたが、とある事情で演奏を止めていた。そんな青野 一が高校でオーケストラ部に出会い、音楽への情熱を再燃させるという青春ストーリー。
原作マンガでも具体的な地名が出てくるため、すでに聖地は判明していたが、アニメによってさまざまな場所を確定することができるようになった。
●アニメ『青のオーケストラ』公式サイトは→こちら
●裏サンデー『青のオーケストラ』公式サイトは→こちら
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松戸の住宅街と高校は騒がず静かに訪問を!
『青のオーケストラ』の舞台となっている松戸は閑静な住宅街だ。さらにモデルとなった高校には多くの学生が通っているため、迷惑行為や侵入などはもってのほか。
そのため、聖地探訪にはそれなりの配慮が必要となる。とくに今回紹介する住宅地や学校などを訪れる場合は、騒いだり周囲の迷惑になる行為は厳禁なので、ファンなら作品の評判を貶めないよう十分に気を付けて静かに楽しんでほしい。
聖地巡礼には必ず下記を遵守し、周辺住民の迷惑にならないようにしよう。
1.景観を荒らさず、環境を保つ(ゴミなどは持ち帰る)
2.立ち入り禁止&撮影禁止の場所を事前に確認し、私有地には勝手に立ち入らない
3.住宅街では騒がず静かに! 撮影も速やかに済ませること
4.写真をSNSなどにアップするときは、写っている人物にボカしをかけてプライバシーに配慮する
■千葉県立「幕張総合高等学校」
主人公の青野 一が通うことになる高校のモデルが、この千葉県立「幕張総合高等学校」だ。
この高校にはシンフォニックオーケストラ部があり、作者の阿久井真氏が取材を行った高校でもある。まさに聖地中の聖地だろう。多くの学生が通っている高校なので、迷惑にならないように休日に訪れることをおすすめする。なお、最寄り駅のJR京葉線「海浜幕張駅」から徒歩15分ほどかかる。
■JR総武線「幕張駅」
主人公の青野 一が通学するために利用している駅のモデルがJR総武線「幕張駅」だが、幕張総合高等学校までは徒歩25分程度はかかため、かなり遠い印象。
また、周囲には高い建物がなく日陰はないので、暑い時期に訪れる際には熱中症対策をしていったほうがいいだろう。
■JR常磐線・武蔵野線「新松戸駅」
主人公の青野 一の地元の最寄り駅のモデルが、このJR常磐線・武蔵野線の「新松戸駅」。
特徴的な鳥居の形をしたアーケードや高架下に入り口がある構造、駅前のロータリーなどがアニメとほぼ一致している。
新松戸駅は常磐線と武蔵野線が交差する駅で、意外と乗降客数の多い駅だ。写真を撮る際には周囲に十分配慮したい。
■桜通り
主人公の青野 一の帰宅時や、中学からの同級生・秋音 律子(あきね りつこ)と一緒に通ることが多いのが、この「桜通り」だ。二人の印象的なシーンでよく登場している。
JR 常磐線・武蔵野線「新松戸駅」からは徒歩10分ぐらいの場所にあり、新坂川と流鉄流山線に挟まれた桜が名所の遊歩道となっている。春には桜が咲き乱れ、地元の人達の憩いの場になっているそうだ。
■3号・4号踏切
アニメでは一瞬だけ登場する流鉄流山線の3号・4号踏切。桜通りに面している小さな踏切で、住宅地の路地に繋がっている。
桜通りにあるので、こちらもJR新松戸駅から10分ほどでたどり着けるだろう。ただし、ここは車も通れる踏切なので撮影に夢中になっていると危険だ。
■江戸川河川敷
最後に紹介する聖地が、青野 一が数年ぶりにヴァイオリンを弾いた印象的なシーンで登場した江戸川の河川敷。目印となる旧流山橋跡を目指すといいだろう。江戸川の反対方向に目をやると、“流山”の地名の由来となった赤城神社の森が見える場所でもある。
最寄り駅はJR武蔵野線「三郷駅」で新松戸駅からは2駅先にある。また、江戸川の河川敷までは三郷駅からは徒歩15分ほどかかるので、きちんと下調べしてから訪れたい。
聖地巡礼第8回目『青のオーケストラ』の聖地はいかがだっただろうか? 『青のオーケストラ』はNHK「Eテレ」で放送されているため、日本全国で見ることができるアニメだ。
ストーリーも天才ヴァイオリニストの挫折と成長と青春という超王道なので、万人に勧めやすいアニメでもある。少し聖地の範囲が広いが、時間のあるときにぜひ足を運んでみてほしい。
ちなみに、聖地巡礼の帰りに赤城神社に行ったところ、“流山”の地名の由来について書かれてあった。それによれば、群馬県の赤城山が噴火して土が流れてできた山なので、“流山”という地名が起源の一説となっているとのこと。
実際に現地に訪れることで、地元の歴史にも触れられるのが聖地巡礼の醍醐味だろう。
イメージ写真は筆者撮影
編集・ライター。アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。コミックマーケットには一般・サークルでの参加経験あり。趣味はゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も。一人旅も好きで移動方法は主に鉄道(乗り鉄)である。