主人公たちの息吹を感じられる通学路も発見!【更新】【聖地巡礼】第7回『スキップとローファー』は久我山と吉祥寺が聖地の中心!
実在する地域を舞台にしたアニメや漫画が増えてきたこともあり、数年前から、ファンの間では作中に登場する地域を巡る“聖地巡礼”が定番イベントとなっている。そこで今回は、現在、放映中の人気テレビアニメ『スキップとローファー』の聖地を紹介しよう。『スキップとローファー』は東京の高偏差値の高校に進学した田舎出身の岩倉美津未が主人公の物語で、すでにアニメからいくつかの聖地が判明しているのだ。
高校は京王井の頭線久我山駅、遊び場となっている吉祥寺の学生放課後ルートも堪能しちゃおう!
※コラボが行われている道の駅すずなりを追加(2023年7月25日)
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映画やテレビの撮影が行われたロケ地巡りは、ファンの間ではかなり前からこっそり行われてきた。たとえば『涼宮ハルヒの憂鬱』の兵庫県西宮市、『おねがいティーチャー』の長野県木崎湖などが、その代表格だ。
現在では、アニメや漫画作品に登場する地域も日本全国に散らばっている。そこで今回紹介するのは、2023年4月から放送が開始されたテレビアニメ『スキップとローファー』だ。
『スキップとローファー』は、 高松美咲氏が2018年から月刊アフタヌーン(講談社刊)で連載されているマンガで、2023年1月に8巻が刊行されている。さらに、2023年に第47回「講談社漫画賞」総合部門を受賞しているほどの人気作品だ。
『スキップとローファー』の主人公は石川県の田舎で育った「岩倉美津未(いわくらみつみ)」。周囲から神童と呼ばれる程の秀才で、東京の高偏差値の高校に合格して東京で暮らすことになった。
また、岩倉美津未は田舎育ちの純朴でまっすぐな性格でありながら、周囲とズレていることに気が付かない天然系。そんな彼女がなぜか人を引き寄せ、小さい事件を巻き起こす青春ストーリーとなっている。
原作マンガでは、石川県と東京の高校までは分かっていたものの、アニメ化されたことで聖地の詳細が判明したので、実際に筆者が聖地に行ってきたぞ。
●スキップとローファー公式サイトは→こちら
●講談社スキップとローファー公式サイトは→こちら
●Amazonプライムビデオ『スキップとローファー』は→こちら
久我山の住宅街&高校は騒がず静かに訪問を!
『スキップとローファー』の舞台となっている久我山は閑静な住宅街で、高校も聖地となっている。
そのため、聖地探訪にはそれなりの配慮が必要となる。とくに今回紹介する住宅地などを訪れる場合は、騒いだり周囲の迷惑になる行為は厳禁! ファンなら作品の評判を貶めないよう十分に気を付け、静かに楽しんでほしい。
聖地巡礼には必ず下記を遵守し、周辺住民の迷惑にならないようにしよう。
1.景観を荒らさず、環境を保つ(ゴミなどは持ち帰る)
2.立ち入り禁止&撮影禁止の場所を事前に確認し、私有地には勝手に立ち入らない
3.住宅街では騒がず静かに! 撮影も速やかに済ませること
4.写真をSNSなどにアップするときは、写っている人物にボカしをかけてプライバシーに配慮する
【更新】■道の駅すずなり
『スキップとローファー』は東京での話が中心だが、作中では岩倉美津未の出身地が石川県の端っこの町となっている。そこで登場するのが実家の最寄り駅の「凧島駅(いかじまえき)」。このモデルとなった駅は2005年に廃線となった“のと鉄道能登線「蛸島駅(たこじまえき)」”なのだ。
しかし、現在の蛸島駅は廃線されてから放置されているため、コラボなどのイベントはのと鉄道「珠洲駅」を再利用した、道の駅「すずなり」で行われている。
道の駅すずなりではスキップとローファーのコラボイベントが23年4月から開催されており、そのイベントで駅のプラットフォーム跡地にアニメで登場した「凧島駅」の駅名標がつけられている。さらに岩倉美津未と同級生の志摩 聡介(しま そうすけ)の立て看板も設置されており、今では多くのファンが訪れているのである。
道の駅すずなりへは金沢から車で約2時間以上かかるし、公共交通機関ではのと鉄道穴水駅から能登町役場前行きバスと、すずなり館前行きバスを乗り継いて2時間半以上の場所にある。ここを訪れる人は、前もってルートをしっかり調べておいたほうがいいだろう。
■吉祥寺駅
第1話で、岩倉美津未が高校の入学式に向かうために初めて1人で通学するのが吉祥寺駅だ。吉祥寺は言わずと知れた、常に東京で住みたい場所No.1になるほど人気の街である。
作中に登場するのはJR吉祥寺駅の改札や券売機付近で、このあと岩倉美津未は京王井の頭線へと乗り換えて久我山に向かうことになる。
原作では岩倉美津未は京王井の頭線の快速急行に乗っているが、実際には急行と各駅停車の2種類が運行されている。また、岩倉美津未は「3つ目の駅」と言われていたので急行で降り過ごしたが、急行も久我山駅に停車するので安心して乗車しよう。
JR吉祥寺駅はJR中央線やJR総武線が乗り入れているためアクセスに優れており、最先端のショップだけでなく昔ながらのお店や居酒屋やなどが入り乱れており、若者が観光で行っても十分楽しめる魅力的な街となっている。
■久我山駅
高校の最寄り駅が京王井の頭線の「久我山駅」になる。この駅から岩倉美津未たちは学校まで10分程度歩いて登校しているのだ。
久我山駅周辺には「国学院久我山中学高等学校」や「都立久我山生光学園」、聖地となっている「都立西高等学校」などがあり学生街としても有名な場所。多くの学生が利用している駅なので、休日や登下校時間を避けての撮影がオススメとなる。
ちなみに、漫画原作では久我山駅の南口が登場しており、アニメとの違いを見付けるのも聖地巡礼の醍醐味のひとつとなっている。京王井の頭線久我山駅は、JR吉祥寺駅から各駅停車で3駅目、急行で1駅目なので、移動しやすいのも助かる。
■通学路・開閉塔通り
京王井の頭線久我山駅から岩倉美津未たちが通っている通学路が、久我山駅周辺の住宅街だ。ここは細い路地が入り組んでいる静かな住宅街で、実際に都立西高等学校の学生の通学路にもなっている。撮影の際には周囲に注意してほしいエリアだ。
京王井の頭線久我山駅から都立西高等学校までの約10分程度の範囲で、さまざまな聖地を見付けることができるだろう。この開閉塔通りもそのひとつである。
開閉塔とは送電設備で近くにある東京電力の大きな鉄塔のこと。これ以外には目立った目印がないので、ここを中心に探索するのもありだろう。
■都立西高等学校
『スキップとローファー』で登場する東京の高校のモデルとなっている学校が「都立西高等学校」。
学校の西側の通りや西門が何度も作中に登場しているが、正門は井ノ頭通りに面しているため、駅からの通学ではあまり使われないようだ。なお、都立西高等学校には京王井の頭線久我山駅から徒歩10分程度の場所にある。
■吉祥寺ダイヤ街
学校帰りに岩倉美津未たちがカラオケをしていたのが、吉祥寺にあるダイヤ街。実際にも多くの学生が放課後を過ごしているようで、平日でもかなり賑わっている。休日に行くと確実に混んでいるので、できれば平日に行くのがオススメだ。
なお、吉祥寺ダイヤ街はJR吉祥寺駅の東口北側にあるローターリーから見えるので、迷うことはないだろう。
聖地巡礼第7回目『スキップとローファー』の聖地はいかがだっただろうか? 『スキップとローファー』は青春学園物としてとても面白いので、マンガやアニメでファンになった人は、ぜひとも主人公たちの息吹が感じられる聖地を訪れてみてほしい。
新宿や渋谷、東京駅や秋葉原などからも「吉祥寺」は電車で1本で行けるので、都内観光のついでに立ち寄るのもオススメだ。ちなみに、京王井の頭線には『ぼっち・ざ・ろっく』の聖地である「下北沢」もあるので、一緒に聖地巡りをするのもいいだろう。
イメージ写真は筆者撮影
編集・ライター。アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。コミックマーケットには一般・サークルでの参加経験あり。趣味はゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も。一人旅も好きで移動方法は主に鉄道(乗り鉄)である。