羽田空港から東京ビッグサイトまで乗換なしで行けるかも!羽田空港-国際展示場を結ぶ「JR 羽田アクセス線」でコミケット参加に新ルートが誕生!?
2023年4月4日、JR東日本から「羽田空港アクセス線(仮称)」が本格的な工事に入ると発表があった。この「羽田空港アクセス線(仮称)」は、山手線や宇都宮線、高崎線、常磐線方面から乗換なしで直接「羽田空港」へ行くことができる新ルートとなっている。開業は2031年とまだまだ先の話だが、「もしかすると、新たなコミケットのルートとして活用できるのでは?」と話題になっているのだ。そこで今回は「羽田空港アクセス線(仮称)」がどんなものになるのか詳しく解説しよう。
羽田空港アクセス線(仮称)ができれば、乗り換えなしで「羽田空港」から20分で直接東京ビッグサイトに行けるかも!?
地方から飛行機でコミケットに参加する場合、羽田空港から東京ビッグサイトまで電車で移動するとなると、まず「東京モノレール」に乗って天王洲アイル駅まで行き、「りんかい線」に乗り換えるのが一般的だ。この場合は、到着まで45分~50分ほどかかる。
また、京急バスやリムジンバスでも東京ビッグサイトにアクセスすることも可能だが、こちらもやはり45分~50分ほど移動時間がかかってしまう。
そのような状況のなか、もしかすると近い将来、羽田空港から東京ビッグサイトへのアクセスが大幅に短縮されるかもしれないのだ。それが、JR東日本が新たに開設する予定の「羽田空港アクセス線(仮称)」である。
JR東日本は2023年4月4日に、羽田空港へのアクセス性を向上させるための新路線「羽田空港アクセス線(仮称)」の工事に着手すると発表した。これは、既存のJR路線を使いつつ、山手線や高崎線、宇都宮線、常磐線方面から、直接羽田空港へ乗り入れる新ルートを新設する予定となっている。ちなみに、今回の発表で工事が始まるのは「東山手ルート」となっている。
また「羽田空港アクセス線(仮称)」では、羽田空港からりんかい線へ乗り入れる「臨海部ルート」も計画されており、“もしかすると、コミックマーケット参加者の新たな交通手段になるではないか?”と注目されているのだ。
●PDF「JR東日本ニュース「羽田空港アクセス線(仮称)の本格的な工事に着手します」」→こちら
まずは、23年6月から工事に着手すると発表のあった羽田空港アクセス線(仮称)の「東山手ルート」について説明しよう。
「東山手ルート」は、田町駅-高輪ゲートウェイ駅間から分岐している貨物路線を経由し、「東京貨物ターミナル」を経て羽田空港へと至る新路線。現状の貨物路線を利用しているため工事期間も短く、さらに安価で作れると試算されている。
新たに敷設されるのは、羽田空港から東京貨物ターミナル間を地下で結ぶ路線で、最短距離となるような直線的なルート設定となっている。そのため、大きく迂回している東京モノレールや京浜急行線を利用するよりも、所要時間が短くなるのは確実だ。
現在、東京駅から羽田空港まではどのルートを使っても30分程度はかかってしまうが、この「東山手ルート」が完成すれば乗換なしで約18分しかかからないそうだ。
開業は2031年度を予定しているので、まだまだ先の話なのだが、出張などでよく羽田空港を利用する人には気になる新路線であろう。
さて、東京駅-羽田空港間を結ぶ「羽田空港アクセス線(仮称)」が、どうしてコミケットへの新たな交通手段になるかというと、羽田空港から直接りんかい線へと乗り入れる「西山手ルート」と「臨海部ルート」も計画されているからだ。
具体的には、羽田空港から地下を進み大崎へと向かう「西山手ルート」と、東京テレポートの手前でりんかい線と合流する「臨海部ルート」が計画されている。
この臨海部ルートが完成すると、羽田空港駅から国際展示場までは、おそらく20分未満で移動できると思われる。現在の交通手段で羽田空港から東京ビッグサイトまで移動すると30~40分程度はかかるため、相当な時間短縮となるだろう。
ただし、この羽田空港から東京テレポートへ接続する計画は、もっと先になるようで、筆者は東山手ルートと西山手ルートが先に開業すると見ている。2031年以降、羽田空港から東京ビッグサイトまで乗り換えなしで直接行けるとなれば、わざわざ東京モノレールに乗る人は誰もいなくなるだろう。今後の発表にも注目していきたい。
イメージ写真は筆者撮影
編集・ライター。アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。コミックマーケットには一般・サークルでの参加経験あり。趣味はゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も。一人旅も好きで移動方法は主に鉄道(乗り鉄)である。