未来のコミケはバーチャル開催になる!?「ChatGPT」に“未来のコミケ”について予想してもらった!-その結果は?
今話題のAIチャット「ChatGPT」。まるで生身の人間のような流暢な日本語で、いろいろな質問に答えてくれるという。そこで今回は「未来のコミケがどうなるか?」という質問をしてみた。果たしてその結果は? 未来のコミケはどうなるのだろうか!?
「ChatGPT」で未来のコミケはどうなるのか尋ねてみた
最近ネットやテレビで、やたら「ChatGPT(チャットジーピーティー)」という言葉を目にするようになった。
ChatGPTとは、2022年11月に「OpenAI」という非営利団体がリリースしたAIを利用したチャットサービスのこと。
ChatGPTは、人工知能によって学習させられた大規模なテキストデータを分析し、まるで生身の人間のように流暢な日本語で質問に答えてくれるのだ。
そこで今回は、ChatGPTに「将来のコミケ(コミックマーケット)がどうなるのか?」を予想してもらった。
未来のコミケは仮想空間で実施される? 環境への配慮も……
それでは、さっそくChatGPTが予想した内容を確認してみよう。冒頭、ChatGPTは“未来の予測は困難”としながらも、未来のコミケに対して(1)オンライン開催の増加、(2)技術の進化による体験の充実、(3)グローバル化、(4)環境に対する配慮の4つに言及している。
【1】オンライン開催の増加
まず、「オンライン開催の増加」では、新型コロナウイルスの影響でオンラインで開催されるかもしれないとしている。
確かにC98が中止されたときなどには、オンラインでコミケが開催されたことがあったが、やはり、コミケはあの会場の熱気と、参加者同士のコミュニケーションが大きな魅力となっている。
実際にコミケは、すでに人数制限をしてリアルなイベントとして復活しているし、将来的にオンラインに移行することはあまり考えられないだろう。
【2】技術の進化による体験の充実
次に、「技術の進化による体験の充実」では、VRやAR技術の進化により仮想空間でブースを立ち上げて、実際にマンガやグッズを手に取る感覚を味わえるようになるかもしれないと述べている。
確かに仮想区間のメタバースは注目されているし、将来はリアルな触感も感じられるようになると思う。しかし、仮想空間ではリアルな体験の場としてのコミケとはまったく異なるイベントになるのではないだろうか?
【3】グローバル化
また、「グローバル化」については、今後海外の参加者が増え、海外向けの展示・販売も行われるていくと指摘している。
確かにここ数年で外国人のコミケ参加はかなり増えているので、コロナ禍が収束すれば、さらに外国人の参加者が増えるのは間違いないだろう。
とはいえ、海外向けの展示・販売はあまり現実的ではないと思う。外国人は本物のラーメンや寿司を目当てに来日しているように、コミケにも本物を求めてきているので、わざわざ海外向けの展示や販売などをする必要性はないのではないだろうか?
【4】環境に対する配慮
これは、さすが米国の開発したAIが答えそうな内容。しかし、コミケでは1993年のC44から「森林保護募金活動」を始めており、すでに30年も前から環境に配慮している。
また、省エネ施設の導入、自然エネルギーの活動にまで言及しているが、現状、東京であの人数を収容できる施設は東京ビッグサイト以外にはなく、ほかの会場に移ることは考えにくいだろう。
いかがだろうか? ChatGPTに未来のコミケを予想してもらったが、あまり納得できるような回答は得られなかった。
やはりコミケは数十万人の人が一堂に会して行うイベントだからこそ価値があるのであり、この先もバーチャルの併催はあっても、バーチャルに移行することはないと思う。
実は、ChatGPTは2021年までのデータベースを元にしているため、未来予想はあまり得意ではないらしい。
そのため、コロナ禍の流行がピークだった2021年の頃の未来予想だと考えれば、さほど“的外れ”だとも言えないだろう。
ちなみに、2023年8月に開催が予定されているC102では、2023年5月に政府が新型コロナウイルスが第5種に指定することを受けて、1日の参加者数が大幅に増える可能性がある。
筆者はバーチャルどころか、むしろC97以前のような数十万人が集うリアルな熱気ムンムンのイベントに蘇ると予想している。皆さんの予想はいかがだろうか?
イメージ写真は筆者撮影
編集・ライター。ゲーム雑誌の編集部に20年以上所属しており、ゲームやパソコン、カメラ、AV機器などが得意分野。フリーになってからはコミケに参加し始め、コスプレイヤーの撮影にハマったあげく、現在はVTuberにどっぷり浸かっている。