実は大手キャリアはコミケット対策を行っている!コミケ会場でケータイはつながる!? 大手キャリアの電波強化策が発表に!
いよいよ開催まで1週間を切った第101回コミックマーケット(C101・冬コミ)だが、参加準備は進んでいるだろうか? かつてコミケット会場では「ケータイがつながらない」こともあったが、現在ではキャリアが移動基地局を配置していることもあり、スマホがつがらないといった事態は過去の出来事となりつつある。そこで今回は、C101のコミケット会場で4大キャリアがどのような対応をしているのか紹介しよう。
コミケット会場では、大手キャリアが移動基地局車を設置して電波状況を安定化させている!
コミックマーケットのあるあるとして「会場でケータイがつながらない」というのは聞いたことがあるだろう。確かに、コミケットは1日数十万人が集まるビッグイベントなので、ケータイがつながらない事態が起きてもおかしくはないはずだ。
しかし、それはもはや都市伝説と化している。実は、ずいぶん前からコミケット会場に大手キャリアの移動基地局車が配置されているため、そのような事態は起きにくくなっている。
大手キャリアにしてみると、これだけの人が集まるコミケットはある意味“特殊な状況”なので、現場では電波状況を改善するさまざまな対策を実証しているとも言われている。そこで今回は、C101において大手キャリアが実際にどのような対策をとっているのか紹介したいと思う。
■docomo
docomoは5Gと4G対応の移動基地局車をそれぞれ設置し、基地局調整で対応するとのこと。移動基地局車が何台設置されるのかまでは確認できなかった。通常通りなら東駐車場に配置されるだろう。
●docomo「エリア対策強化イベント」→こちら
■ソフトバンク
ソフトバンクも5Gと4G対応の移動基地局車をそれぞれ設置するとのこと。こちらも移動基地局車が何台設置されるのかまでは確認できなかった。
●ソフトバンク「イベント対策」→こちら
■au
auはコミケ専用のページを作り、どこに何を設置するのか丁寧にイラストで案内している。また、auのサブキャリアでもあるUQモバイルも同様に設置場所まで紹介。とても気合が入っていることがうかがえる。
●au「コミックマーケット101」→こちら
■楽天モバイル
C100からコミケットに参加していると思われるのが第4のキャリア「楽天モバイル」だ。他キャリアと同じように東駐車場に移動基地局車を配置していた。残念ながら、C101に関する情報は確認できなかったが、おそらく移動基地局車は参加すると思われる。
いかがだろうか? 各社ともに移動基地局車を配置してコミケット会場の電波状況の改善に余念がない。現在の快適な通信の裏にはこのようなキャリアの努力があるのだ。
ちなみに、「コミケでは携帯電話はつながらない」という事態は本当にあったことで、実際に筆者もコミケット会場で携帯電話がつながらない状態を体験している。
それは1990年台後半に、PHSや携帯電話が急速に普及し始めたタイミングと、コミケット会場が東京ビッグサイトに移動して参加者が急増したタイミングが合致したときであった。
もちろん、現在ではスマホがメインとなったため音声通話が減りデータ通信が主流となっている。突発的な事故でも起きないかぎり、LINEやTwitterなどのSNSアプリならコミケット会場でまったく繋がらないという状況はまず起きないだろう。
(文=西澤浩一)
イメージ写真は筆者撮影