新幹線や特急にも乗れるお得なフリー切符で巡る!「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」で行くおすすめアニメ聖地7選【アニメ聖地紹介編】
1872年(明治2年)に鉄道の旅客運行が開業してから、今年で150周年を迎えるのをご存じだろうか? それを記念して、JR東日本から超豪華なフリー切符「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」が発売されている。前回は切符の購入方法を紹介したが、今回は、このフリー切符を利用して行くことができる筆者おすすめのアニメ聖地7カ所を紹介しよう。
150年記念パスで行く東北&関東のオススメアニメ聖地
それでは、さっそく「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」(以下150年記念パス)で訪れることができるアニメ聖地を紹介していこう。基本的にJR東京駅発のルートで、簡単な経路と所要時間も合わせて紹介するので、3日間フルに使ってできるだけ多くの聖地に巡ってみてはいかがだろうか?
■雲のむこう、約束の場所
【場所】青森県・東津軽郡周辺
【ルート】東京-新青森(東北新幹線)、新青森-蟹田(津軽線)
【所要移動時間】約4時間
新海誠監督が2004年に発表した映像作品『雲のむこう、約束の場所』。世界の半分を支配しているユニオンという謎の組織によって、日本が北海道と本州で分断されている設定のSF作品だ。
青森に住む主人公・藤沢 浩紀と白川 拓也は手製の飛行機ヴェラシーラで北海道に渡ることを計画する。その計画がクラスメイトの沢渡 佐由理にバレてしまい、3人で北海道へ渡る約束をすることからストーリーが始まる。
主人公たちが暮らしている街はJR津軽線沿線がモデルとなっており、高架橋や駅などいろいろな部分で聖地を見つけることができる。とくに、主人公たちが通学で利用している駅のモデルがJR津軽線の蟹田駅だ。
作中にはJR津軽線の終着駅三厩駅や、階段国道として有名な国道339号線なども登場し、見どころ満載の聖地巡礼が楽しめる。しかし、JR津軽線は上下線合わせて1日10本程度の超ローカル路線なので、終電には十分気をつけたい。
■ふらいんぐうぃっち
【場所】青森県・弘前市
【ルート】東京-新青森(東北新幹線)、新青森-弘前(奥羽本線)
【所要移動時間】約4時間
『ふらいんぐうぃっち』は田舎でのほのぼのと過ごしている主人公の見習い魔女・木幡真琴と居候先の家族・倉本 圭、友だちの石渡 那央とのスローライフを描く、ゆるくホッとするマンガ&アニメ作品。
冒頭から真琴が弘前駅に降り立つところから始まり、弘前城や喫茶店、住宅街の路地など、マンガのいたるところに実在の建物が登場する。そのため聖地の場所も広く点在しており、1日では回りきれないほど。弘前駅でレンタル自転車のサービスもあるので、活用すると捗るかもしれない。
●公益社団法人 弘前観光コンベンション協会「ふらいんぐうぃっち」舞台めぐり」→こちら
■Wake Up, Girls!
【場所】宮城県・仙台市
【ルート】東京-仙台(東北新幹線)
【所要移動時間】約1時間30分
『Wake Up, Girls!』は仙台を拠点とする芸能プロダクション「グリーンリーヴス・エンタテインメント」に所属する島田真夢を始めとした7人の少女たちが、アイドルとしてデビューし成長していく作品。テレビ放送前に劇場で前日譚を公開し、大きな話題となった。
この『Wake Up, Girls!』の聖地としては、作中でチラシを配っていた仙台駅前や食レポを行った「味の牛たん喜助」「鯛きち名掛丁店」が訪れやすい。また、雨の中レポートを行った「マリンゲート塩釜」は、仙石線で仙台駅から40分の本塩釜駅から徒歩10分程度でたどり着くことができる。
●仙台観光情報サイト「Wake Up, Girls!舞台散策特集」公式サイト→こちら
■サマーウォーズ
【場所】長野県・上田市
【ルート】東京-上田(北陸新幹線)
【所要移動時間】約1時間30分
『サマーウォーズ』は細田守監督の長編アニメ作品。数学しか取り柄のない主人公小磯 健二が、憧れの先輩・篠原 夏希に誘われて田舎に赴くが、仮想空間OZで発生した混乱に巻き込まれ、なんとか解決へ導くというストーリー。
現在ではあまり見られなくなった田舎特有の大家族との交流や、祖母の偉大さが胸に響く名作である。
作中に登場する陣内家のお屋敷のモデルとなった上田城は、駅から徒歩20分程度の場所にある。だが、実はお屋敷がある場所は別のお城がモデルで砥石・米山城跡となっているのだ。こちらはバスと徒歩で40分程度かかる。また、歴史ある別所温泉という温泉街もあるので、ゆっくり一泊してあちこち散策するのもいいだろう。
●信州上田サマーウォーズ実行委員会→こちら
■ゆるキャン△
【場所】山梨県・山梨市、富士吉田市周辺
【ルート1】東京-新宿(中央線快速)、新宿-山梨市(中央本線特急)
【所要移動時間1】約1時間40分(ほったらかし温泉までは約3時間)
【ルート2】東京-新宿(中央線快速)、新宿-大月(中央本線特急)、大月-富士山(富士急行線)
【所要移動時間2】約2時間(河口湖畔のキャンプ場までは約3時間)
『ゆるキャン△』は、高校生の各務原なでしこを中心とした野外活動サークル(通称:野クル)という部活メンバーと、ソロキャン好きな主人公志摩リンのキャンプを通した、ほのぼのとした交流がメインのゆる~い日常系マンガ。
野クルメンバーが訪れたほったらかし温泉やパインウッドキャンプ場や笛吹川フルーツ公園は、作中でも登場する山梨駅が最寄り駅になる。駅から循環バスが出ているので、笛吹川フルーツ公園まではすぐにたどり着けるだろう。ただし、ほったらかし温泉は笛吹川フルーツ公園から1.8キロほど徒歩移動となるので要注意。
また、Season2で登場した山中湖へは大月駅から富士急行線で行くことが可能。こちらは富士山駅からバスで移動できるので、時間を調べて訪れよう。
●富士の国山梨「「ゆるキャン△ 」で 登場した山梨県内のモデル地をご紹介」→こちら
●富士の国山梨「「ゆるキャン△ SEASON2」で 登場した山梨県内のモデル地をご紹介」→こちら
■ガールズアンドパンツァー
【場所】茨城県・大洗市
【ルート】東京-水戸(常磐線特急)、水戸-大洗(鹿島臨海鉄道大洗鹿島線)
【所要移動時間】約2時間
『ガールズアンドパンツァー』(通称:ガルパン)は、戦車同士の模擬戦を女性が嗜む武道としてスポーツ化された“戦車道”を通じて、女子高生たちの熱い戦いを描いた作品。
実在した第二次世界大戦中の戦車が数多く登場するマニアックな設定と、土煙を上げる激しく熱いバトルに多くのファンが生まれた名作アニメだ。
作品の舞台となっているのは茨城県大洗市で、作中の模擬戦などで街の風景が登場する。とくに作中で戦車に突っ込まれたお店のモデルとなった「割烹旅館 肴屋本店」や、砲弾を打ち込まれたホテル「大洗シーサイドホテル」など、実在するお店が見どころとなっている。
さらに、『ガールズアンドパンツァー』は大洗の地域活性にアニメ公式が協力しており、キャラクターの立て看板もいたるところで見ることができる。1日掛けてじっくり回りたい街だ。
●大洗観光協会「大洗町が舞台のアニメ「ガールズ&パンツァー」特設サイト」→こちら
■石ノ森萬画館
【場所】宮城県・石巻市
【ルート】東京-仙台(東北新幹線)、仙台-石巻(仙石線)
【所要移動時間】約3時間
『仮面ライダー』や『サイボーク009』など、超有名作品を生み出したレジェンドマンガ家・石ノ森章太郎氏の出生地は、宮城県の石巻市だ。マンガ界に多大なる影響を与えた功績をたたえ建てられた「石ノ森萬画館」は、マンガ好きにとっては、重要な聖地であろう。
石ノ森萬画館の最寄り駅は石巻駅で、駅からは1キロほど離れている。少し遠いが時間があれば歩いて移動するのがおすすめ。なぜかと言えば、街角に石ノ森章太郎氏が生み出したキャラクター像を見つけることができるからだ。
さらに石ノ森萬画館は、秘密基地感たっぷりの川の中州に建てられており、移動中の橋から見える風景は格別である。
館内はどこを見渡しても石ノ森キャラでいっぱい。じっくり堪能するなら、2時間以上は余裕を見ておくといいだろう。入館料は税込で大人900円、中高生600円、小学生250円となっている。
●石ノ森萬画館公式サイト→こちら
いかがだろうか? 150年記念パスを利用すれば、ここで紹介した聖地をリーズナブルに巡ることが可能となっている。秋の旅行シーズンに是非参考にしてもらいたい。
(文=西澤浩一)
イメージ写真は「JR東日本」公式サイトより転載