TGS2022で見つけた注目ブース【中小ブース編】!「東京ゲームショウ2022(TGS2022)」に行って分かったチェック必須のブースはココ!【中小ブース編】

公開日:2022年9月18日 更新日:2022年9月17日

世界最大規模の「東京ゲームショウ(TGS)」が、3年ぶりにリアルイベントとして復活した。参加団体数は600以上と、リアルイベントとしてはコロナ禍前と遜色ないレベルとなっている。今回は、2022年9月15日に開催されたビジネスデイに参加してきたので、そこで見つけたアイデア満載の中小ブースを紹介しよう!

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家具のニトリが参加!?  インディーズゲームから専門学校まで!

「東京ゲームショウ・Tokyo Game Show(TGS)」は、コロナ禍以前は毎年千葉の幕張メッセで行われていた世界最大規模のゲームショウ。一般的なゲームの発表会や物販だけでなくビジネスデイも設けられており、個人制作のゲームが大手プラットフォームの目に留まるなどのゲームドリーム的な要素もある。

筆者は、2022年9月15日のビジネスディに参加してきたので、そこで見つけた興味深い中小ブースを紹介していこう。

●東京ゲームショウ(TGS)公式サイト→こちら

■東京ゲームショウ2022の概要
【会期】2022年9月15日(木)~9月18日(日)
【ビジネスデイ】9月15日(木)10:00~17:00/9月16日(金)10:00~18:00
※9月16日(金)は14時から一般来場者も入場可

【一般公開日】9月17日(土)10:00~18:00/9月18日(日)10:00~18:00
※14時から入場できる「午後券」も発売予定 ※状況により9:30に開場する場合があります

【リアル会場】幕張メッセ
【チケット】
・1日券 各日 2,300円(税込)※9月17日・18日 10:00~18:00>(中学生以上のみ)
・午後券 各日 1,300円(税込)※9月16日・17日・18日 14:00~18:00>(中学生以上のみ)

 

■「ニトリ」ブース

株式会社ニトリと言えば、今さら説明するまでもない大手家具メーカーだ。海外で製造した家具を日本に運んで、自社で販売するという画期的な方式を取り入れコストを大幅に削減。低価格でも高品質のお値打ち家具を提供している。

そんなニトリが、初めて東京ゲームショーに参加することになった。当初は「ニトリがTGSで何を出展するの!?」と驚いたが、TGS2022に出展されていたのは“ゲーミング家具”である。

【ニトリのゲーミング家具】
・ゲーミングチェア 2万4,900円~(税込)
・ゲーミングデスク 1万4,900円~(税込)
・ゲーミングモニター台 2,490円(税込)
・ゲーミングシェルフ 9,990円(税込)

TGS2022のニトリブースではこの4アイテムが出展されており、「ハンガーシェルフ 2万4,900円(税込)」や「カップホルダー付きワゴン 7,990円(税込)」と組み合わせることが可能となっている。また、ゲーミング部屋のコーディネート例も展示されており、ソリッドでオシャレなイメージを押し出していた。女性用の白を基調としたコーディネート例もあるので、気になる人は現地でチェックしてほしい。

TGS2022 ニトリ

TGS2022に初出店となるニトリは、ゲーミング部屋のトータルコーディネート例を展示していた(筆者撮影)

TGS2022 ニトリ

黒を基調としたゲーミング部屋はソリッドなイメージ。これならゲームに集中できるかも!(筆者撮影)

TGS2022 ニトリ

ボトルとコーヒーメーカーがいい味出している。長時間プレイのお供にはピッタリだろう(筆者撮影)

●ニトリ「ゲーミング家具特集」→こちら

■「吉本興業(よしもとこうぎょう)」ブース

お笑い事務所として最大手の「吉本興業(よしもとこうぎょう)」が、なんと東京ゲームショウに出展している。なぜ今回吉本がTGS2022に出展しているかといえば、マヂカルラブリーの野田クリスタル氏がプロデュースした『スーパー野田ゲーWORLD』がNintendo Switchで配信されているから。

吉本興業ブースでは四畳半と座布団が置かれ、大きめの液晶モニターで『スーパー野田ゲーWORLD』を遊べるようになっている。パネルやポスターなどもなく、スケッチブックに「スーパー野田ゲーWORLD」と殴り書きされているので、逆に興味を惹かれる人が多いかも。

おそらく今回のゲームショーで、いちばん質素で簡素なブースなのは確実だが、ここで試遊する勇気がある人は現れるのだろうか? ちなみに『動・級・生』という新作が先行プレイ可能だ。

TGS 吉本興業

何とも言えない質素な作りの吉本興業ブース。ここで試遊するのはなかなか勇気がいるかも……(筆者撮影)

TGS 吉本興業

このスケッチブックになぐり書きの展示……。野田クリスタル氏のシュールなイメージを体現していると思われる……(筆者撮影)

●スーパー野田ゲーWORLD→こちら

■「TASSEI(たっせい)」

TASSEI(たっせい・達成電器株式会社)は、中国の「Dashine Electronics」グループの日本法人企業として2021年に設立された企業だ。そのため、ゲームマニアの間でもあまり知られていないメーカーであろう。

主な商材はゲームコントローラーなどのインタフェースの製造で、いわゆる“サードパーティ”と呼ばれるメーカー。オフィシャルのコントローラーにはない便利で画期的な機能が搭載されている製品が多く、利便性の高さが特徴だ。

もちろん、TASSEIのブースでは、さまざまなデザインのコントローラーを多数展示している。「マリオ」や「ゼルダ」などの定番キャラクターのライセンス商品は、欲しがる人が多いかもしれない。

TGS 達成

TASSEIは中国のサードパーティメーカーの日本法人。ゲームメーカー以外にもさまざまなメーカーが出展しているのが、東京ゲームショウの興味深いところ(筆者撮影)

TGS 達成

こちらは「ポケモン」デザインのNintendo Switch Proコントローラー。プリントもキレイで、筆者も思わず「これはほしい!」と思ったほど(筆者撮影)

●公式サイト→こちら

■専門学校ブース

筆者が密かに毎回楽しみにしているブースが専門学校ブースだ。TGS2022では、ゲームクリエイターを育成している専門学校が40校ほど出展しているが、毎回気合の入り方が違うのだ。

学生が制作したゲームを試遊できることはもちろんだが、もうひとつ大きな命題がある。それは学生の獲得だ。そのため、学校案内のパンフレットが用意されており、ここだけ別ベクトルで力が入っているように見受けられる。

もちろん、学生が考えた面白いゲームもたくさん展示されており、ここからインディーズゲームへ、さらに大手メーカーへとステップアップしていく学生も多いのかもしれないと思わせる。というわけで、毎回専門学校ブースは興味深いのである。

TGS 尚美学園

もっともインパクトがあった尚美学園のブース。どデカい「尚美学園」の看板を見たときには、何かの作品タイトルかと思った(笑)。ちなみに、尚美学園は情報表現学科や音楽表現学科など芸術系の学部に力を入れている学校だ(筆者撮影)

TGS 神戸電子専門学校

esportsエンジニア学科がある神戸電子専門学校。キャラクターデザインや声優育成などユニークな学科が揃っている(筆者撮影)

TGS 日本工学院

専門学校の最大手「日本工学院」には6カレッジ、34学科、103の専門分野がある。ブース作りもいちばん気合が入っていて、イラストの展示やゲームの試遊など作り込みは、もはや大手メーカーレベル(筆者撮影)

インディーズゲームブース

最後は、個人ブースが集められているインディーズゲームブースを紹介しよう。展示スペースは机ひとつ分の大きさで、ノートパソコンやPC、モニターを設置して試遊台を作っている。

ほかのブースと違う点はすぐ横に製作者がいること。製作者の人と話しつつゲームをプレイすると、そのゲームの理解度が上がるので、短時間でも楽しめることが多い。

さらに、まだ完成していない状態の参考展示の場合でも、面白そうだったら制作者に直接「やってみたい」と伝えられることができる。なかにはコミックマーケットに参加しているクリエイターもいるので、コミュニケーションを取るのが苦手でない人は、製作者に話しかけてみるのもアリだろう。

ちなみに、インディーズゲームブースでは大手メーカーの人が製作者に挨拶しているシーンに出くわすことも多い。もしかすると、意外な有名人を見つけられるかも!

TGS インディーゲーム

インディーズゲームブースは、小さなスペースが集まっているので混雑しているように見えるが、実際には歩き回って各ゲームをじっくり見ることができた(筆者撮影)

TGS インディーゲーム

こちらは青エビ研究所のブース。スペースは狭く、正方形でPCモニターとキーボードなどを置くとピッタリぐらい。ポスターの飾り付けで、どのようなゲームを展示しているのかアピールしている(筆者撮影)

●公式サイト→こちら

いかがだろうか? 今回は実際に東京ゲームショウ(TGS2022)に行ってみた筆者が気になった中小ブースの紹介となったが、ちょっとマニアックに攻めてみた。

東京ゲームショウは大手メーカーの発表や試遊の場だけでなく、多くの作り手や学生、果てはゲーム好きの素人が作った未完成のゲームまで発表できる裾野の広いイベントである。大手メーカーのブースばかり見ていないで、こうした中小ブースを見て回りゲームの可能性を広げるの面白いだろう。

(文=西澤浩一)
イメージ写真は筆者撮影

@tokyo_game_show
https://tgs.nikkeibp.co.jp/tgs/2022/jp/index.html