コミケット開催期間中は決済方法に要注意!ゆりかもめがクレカタッチ決済とQRコード乗車券に対応!-3月17日から-
コミケットに行く際に「ゆりかもめ」を利用している参加者は多いだろう。そのゆりかもめが、2025年3月17日からクレカタッチ決済とQRコード乗車券に対応するとのこと。いったい、どのようなサービスになるのだろうか?
クレカタッチは6社に対応! QRコードはお得な沿線観光セットもあり
コミケット会場となる東京ビッグサイトに直結した最寄駅は、ゆりかもめの「東京ビッグサイト駅」。当然、コミケット開催期間中は多くの人でごった返している。
そのようなゆりかもめが、2025年3月17日(月)から、クレカタッチ決済とQRコード乗車券に対応することになった。これは、ゆりかもめが停車する全16駅で、17日の始発から同時に開始されるとのこと。今回は、この両方の決済について詳しく解説しよう。
もちろん、今まで利用してきたSuicaなどの交通系ICカードも継続して使えるが、将来的には磁気乗車券の廃止を予定している。
●ゆりかもめ公式サイトは→こちら
●ゆりかもめ公式サイト(PDF)「『ゆりかもめEnjoy Pass』とクレジットカードタッチ決済 による乗車サービスを全駅同時スタート!」は→こちら
自動改札機に、クレジットカード用のタッチセンサーとQRコードを読み込むカメラが設置される。通常の交通系ICカードをタッチする際にはタッチ位置を間違えないよう注意!(画像はゆりかもめ公式サイトより引用)
■クレジットカードタッチ決済は6社に対応
クレジットカードタッチ決済は三井住友カード株式会社が提供する「stera transit」を活用しており、同カードを設定したスマートフォンやタブレットなどを、改札に新たに設置された読取部にかざすことで利用できる。
また、タッチ決済対応のカード(クレジット・デビット・プリペイド)でも代用が可能で、現時点で対応しているクレカはVisa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯の6社となっている。Mastercardについては現在未対応だが、今後追加予定とのこと。
運賃は通常のきっぷと同じで価格で、10円単位の金額となる。たとえば、ゆりかもめ新橋駅から東京ビッグサイト駅に行く場合、交通系ICでの支払いなら388円だが、クレカタッチ決済では390円と端数が切り上げられてしまうのだ。
なお、クレカタッチ決済では子ども料金の設定もないため、小学生が利用する場合も390円かかる。ただし、未就学児は無料なのは通常と変わらない。
クレカタッチ決済の履歴は、QUADRAC 株式会社の Q‐move サイトから確認可能。このサービスに会員登録すると過去1年分の利用履歴がチェックできるので、旅の思い出として残したい人などは登録しておくといいだろう。
●Q‐move公式サイトは→こちら
こちらがクレカタッチ決済ができるクレカ会社一覧。Mastercardについては後日対応とのこと(画像はゆりかもめ公式サイトより引用)
■QRコード乗車券はデジタル企画乗車券を販売
QRコード乗車券は『ゆりかもめEnjoy Pass』というサイトでチケットを購入し、発行されたQRコードを自動改札機に読み込ませて利用する方式。このQRコードは通常のきっぷのような「〇〇駅から〇〇駅まで」という形式ではなく、「沿線観光施設+ゆりかもめ1日乗車券」のセットや「ゆりかもめ1日乗車券」「ゆりかもめ24時間券」といったデジタル企画乗車券が販売される。
ゆりかもめEnjoy Passでの支払い方法はクレジットカードのみで、現金やコンビニ支払いには対応していない。また、このデジタル企画乗車券は購入日から有効期限(90日や半年など)が設定されている。有効期限は各施設によって異なるため、購入後はしっかりと日付をチェックしておこう。
●ゆりかもめEnjoy Pass公式サイトは→こちら
ちなみに、ゆりかもめですでに販売されている“ゆりかもめ1日乗車券”と“ゆりかもめ24時間券”は、QRコード乗車券で購入する場合でも価格は据え置き。1日乗車券は820円、24時間券は900円で購入可能だ。
このデジタル企画乗車券の対象観光施設は、2025年3月17日時点では東京ジョイポリス、ミニチュアミュージアムスモールワールズ、日本科学未来館、チームラボプラネッツ TOKYO DMM、東京豊洲万葉倶楽部、ACN ラムセス大王展の6カ所に対応。東京観光をするのにピッタリの企画乗車券なので、まだ行ったことがない施設があればこのQRコード乗車券を使ってみるといいだろう。
こちらが企画乗車券対象の施設。臨海地区の人気スポットなので一度は行ってみたいところだ(画像はゆりかもめ公式サイトより引用)
いかがだろうか? 実は、今回のクレカタッチ決済とQRコード乗車券の導入は首都圏でも数少ない導入事例だ。筆者としては、QRコード乗車券とクレカタッチ決済の使いやすさや、自動改札での認証スピードが気になるところ。
コミケット開催期間中は何十万人もの参加者が駅の改札を通ることになるため、コンマ数秒の遅延が改札口での大渋滞につながる可能性もある。コミケットでゆりかもめを利用する参加者は、とりあえず改札時に遅延の少ない交通系ICカードを利用したほうがいいかもしれない。
イメージ写真は筆者撮影
編集・ライター。アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。コミックマーケットには一般・サークルでの参加経験あり。趣味はゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も。一人旅も好きで移動方法は主に鉄道(乗り鉄)である。