コミケPlus的視点で同人サークルもレポート！上海アリスの新作CDも登場！ 東方Projectのオンリーイベント「第二十一回博麗神社例大祭」を写真でレポート！
GW真っ只中の2024年5月3日、東京ビッグサイト東4～6ホールにおいて、『東方Project』のオンリーイベント「第二十一回博麗神社例大祭」が行われた。今回は、天気もよく絶好のイベント日和となり、多くの参加者で盛り上がったイベントのレポートを行っていこう。また、コミケPlus編集部的に気になったサークルには直接インタビューを行っているぞ！
ZUNの新作CD『七夕坂夢幻能 〜 Taboo Japan Disentanglement』を頒布！！
『東方Project』のオンリーイベント「博麗神社例大祭（はくれいじんじゃれいたいさい）」といえば、同人誌即売会やコスプレ、痛車展示、企業ブースなどがある最大級のイベントとして有名。GW真っ只中の2024年5月3日（金・祝）に東京ビッグサイト（東4～6ホール）で行われた「第二十一回博麗神社例大祭」は、20年の節目を迎えたこともあり大いに盛り上がった。
晴天のGWということもあり多くの東方ファンが来場したが、実は今回の例大祭では『東方Project』の生みの親でもあるZUN氏のサークル「上海アリス」から、なんと8年ぶりのストーリー付き新作CD『七夕坂夢幻能 〜 Taboo Japan Disentanglement』が配布され注目を集めていたのだ。
そこで今回は、第二十一回博麗神社例大祭の熱気を実際に現地で取材した筆者がレポート。また、併せてコミケPlus編集部的に面白そうなサークルさんもいつくか見つけたので、そちらも紹介していこう。
●第二十一回博麗神社例大祭公式サイトは→こちら
毎年恒例となっている博麗神社例大祭。GW以外にも秋季例大祭や博麗神社遊芸祭が開催されており、1年間で4回ほどイベントが行われている（画像は博麗神社例大祭公式サイトより転載）
【会場】東京ビッグサイト東4～6ホール
【料金】チルノのあたいが一番早いわよパス：3,000円/一般参加：2,000円/当日券：3,000円/午後入場券：1,000円
【内容】東方Projectオンリー同人誌即売会
■同人即売会
博麗神社例大祭は『東方Project』のオンリーイベントなので、同人即売会がメインのイベント。しかし、『東方Project』は独特な世界観を構築しているため、同人誌以外にもアクセサリーやグッズなど、さまざまなジャンルのサークルが参加している。
巻物や非電源系のボードゲーム、焼き物などなどさまざまなグッズが頒布されていたので、まずはコミケPlus編集部的な視点で筆者が気になったサークルを中心に紹介していこう。
「ominousys」は古く見せた手帳や掛け軸、色紙などを制作しているサークル。古道具屋が飛び出してきたようなサークルスペースが気になってしまい、お話を伺った。
●X「ominousys」は→こちら
●X「nupkirlidzo」は→こちら
–とても古い手帳のような紙質ですがどのように作っているのですか？
これはお茶とか、いろいろなもので紙を煮るとこんな感じになるんですよ。
–煮るということは和紙とか特別な紙？
いえいえ、どこでも手に入るただのコピー用紙を使ってます。コピー用紙を煮ると、このような東方の世界観にあった古さを感じる紙になるんです。
–面白い製作方法ですね。こちらの色紙も同じように制作しているのですか？
はい。こちらはプリントした色紙を染めています。イラストはプリントなのですが、手作業で染めているので模様は同じものはありません。
–一品物なんですね
そうですね。製作には時間がかかりますね。
–ありがとうございました
『東方Project』の雰囲気ぴったりな古びたイメージの雑貨制作「ominousys」。まるで老舗古書店が出てきたような佇まいだ（筆者撮影）
「ザ・ふくじんゲームズ」は非電源系のアナログゲームを制作しているサークル。いくつかのアナログゲームを頒布していたので、今回は最新作のゲームについて伺ってみた。
●X「ザ・ふくじんゲームズ」は→こちら
–最新作について教えていただけますか？
この「鉄火場のスモーキングドラゴン」は簡単に言うと「チンチロリン」です。サイコロを3つ振って出た目で勝負します。親を各プレイヤーが順番に担当して親以外は全員子となって、親VS子という方式で点数を奪い合います。
–普通のチンチロリンですね。東方的なルールは？
そこなんです。各プレイヤーには1枚ずつキャラクターカードを配りまして、毎回子は使うか使わないかを選べます。親はキャラクターカードを無効にするか有効にするかを選べます。その際、子が出したキャラクターカードを無効にすると罰点を取れます。
–なるほど。親はカードの効果を使って一気に稼ぐか、無効にして堅実に罰点を取るかを選べるんですね。
そうです。なので無効の使い所が重要ですし、子はカードを使うか使わないかの駆け引きがあるんですよ。
–既存のルールに少し加えるだけで新しい駆け引きが生まれるんですね。ありがとうございました
チンリロリンを元に東方的なカードを追加したアナログゲーム「鉄火場のスモーキングドラゴン」。ダイスつきなので、買ったその場ですぐに遊べるぞ（筆者撮影）
「下町ファクトリー」はキャラクターの衣装などの服飾系のサークル。ブースを訪れてみると大量の帽子が展示されているので、興味を惹かれて思わずお話をお聞きすることに……。
●X「下町ファクトリー」は→こちら
–すごい帽子の種類ですね。実際に何種類ぐらいあるのですか？
だいたい30種類ぐらい作りました。休日にちまちま作っているので、そんなに数が作れないのが難点ですね。
–今回は何個ぐらい在庫があるんですか？
だいたい300個ぐらいかな。完売はしないと思いますが、皆さんにぜひとも被ってほしいですね。
–確かに買われた方々はその場で被っていきますね
すごく喜んでいただけてすぐに被りたくなるみたいです。帰りの電車まで被ってしまわないか心配ですね。
–外すタイミングが難しそうですね。ありがとうございました
圧巻の帽子のディスプレイに参加者も興味津々！ 購入直後からすぐに被っていく人が多かった。帽子以外には、部屋の扉に掛ける「部屋看板」を制作している（筆者撮影）
「陶方もっちり工房」は東方キャラクターをモチーフとした陶器を制作しているサークル。面白い意匠の皿や酒気に目が留まり、話を聞かせてもらうことに。
●X「陶方もっちり工房」は→こちら
–出展されている陶器は手作りですか？
はい。すべて手作りなので大量にできないんですよね。
–面白いデザインですが、これらのモチーフはどこから？
東方キャラクターや弾幕の模様などをモチーフにしています。放射状のデザインは弾幕が出るイメージです。
–細かい色まで着いているのがキレイですね
そうなんです。色を着けるのがとても時間がかかるんですよ。まず形を作って乾かして次に色を塗って焼いて、最後にまた色を塗って焼いて仕上げます。3回ぐらい色を着けることもありますね。
–それはかなり時間が掛かりそうですね
だいたい3週間ぐらいかかるかな。手作業なこともあり、量産は難しいですね。
–面白いものを見せていただいてありがとうございました
カラフルで独創的な陶器に目を奪われる！ 制作にはかなり時間がかかるとのことで、これからも少しずつ作っていくとのこと（筆者撮影）
博麗神社例大祭では恒例となっている『東方Project』の痛車展示も行われていた。どれも趣向を凝らしたデザインで、東方キャラへの愛を表現している。こちらも筆者が気になったド派手な痛車たちを紹介しよう。
キャラクター：霊烏路空&火焔猫燐
キャラクター：レミリア・スカーレット
