上海アリスから新作『東方獣王園』の体験版を頒布!祝20周年!「第二十回博麗神社例大祭」の注目ブースを詳細レポート

公開日:2023年5月13日 更新日:2023年5月12日

ゴールデンウィーク最終日の2023年5月7日、東方Projectのオンリーイベント「第二十回博麗神社例大祭」が東京ビッグサイトで行われた。今年は記念すべきは20周年の節目であり、上海アリスから新作『東方獣王園』の体験版も頒布されることもあって、1万人以上ものファンが駆け付けた。そこで今回は、大いに盛り上がった第二十回博麗神社例大祭の様子と注目ブースを紹介しよう。

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最大級の東方Projectオンリーイベント「第二十回博麗神社例大祭」がいよいよ20周年!

「博麗神社例大祭」といえば同人誌即売会やコスプレ、痛車展示、企業ブースなどがある最大級の東方Projectオンリーイベントとして知られている。2023年5月7日に行われた「第二十回博麗神社例大祭」は、ちょうど20周年という記念すべき節目を迎えての開催となり、大いに盛り上がった。

会場は東京ビッグサイトの東4~6ホールで、当日は雨と風が強い荒天のなかにも関わらず、約1万人ものファンが来場した。それもそのはず、今回は上海アリスの新作『東方獣王園』の体験版の配布や、20周年特別企画が大いに注目を集めたのだ。

そのような第二十回博麗神社例大祭の熱気を、実際に現地で取材した筆者がレポートしようと思う。ちなみに、第二十回博麗神社例大祭の様子はYouTubeで公式チャンネルが生配信を行っているので、気になる人はそちらも確認してみてほしい。

●第二十回博麗神社例大祭公式サイトは→こちら

●YouTube「博麗神社例大祭生放送 #206 ~ 第二十回博麗神社例大祭会場のステージより生放送! ~ 【東方Project】」は→こちら

博麗神社例大祭 HP

毎年恒例となった博麗神社例大祭。ゴールデンウィーク以外にも秋季例大祭や博麗神社遊芸祭が開催されており、1年間で4回ほどイベントが行われている(画像は博麗神社例大祭公式サイトより転載)

第二十回博麗神社例大祭概要
【日時】2023年5月7日 10:30~15:30
【会場】東京ビッグサイト東4~6ホール
【料金】一般参加:2,000円(税込)
【内容】東方Projectに関する同人誌の即売会、コスプレ、痛車展示、企業が参加する大型オンリーイベント

 

■同人即売会
博麗神社例大祭は東方Projectのオンリーイベントなので、同人即売会がイベントのメインだ。しかし、博麗神社例大祭では、同人誌以外にもアクセサリーやさまざまなグッズ製作が盛んなイベントでもあるのをご存知だろうか?

ドールやフィギュア、カードゲーム、ダイス、スマホ周辺機器、コスプレ衣装などさまざまなグッズが頒布されているので、ここでは筆者が気になったサークルを中心に紹介しよう。

寉閃社

「寉閃社」はオリジナルの御朱印を製作しているサークルで、その場で御朱印を書いていることが最大のウリとなっている。多くの人がサークルを訪れるなか、隙間を見つけて取材に対応していただいた。感謝!

●Twitter「寉閃社」は→こちら

御朱印は現地で手書きが信条とのこと。サークルを訪れた人たちも手書きの様子をじっくりと見入っていた(筆者撮影)

アル雀点五

通常のカルタは50音分しかないが、東方キャラクター全129名をカルタにしたのが、この「アル雀点五」だ。話によると「この枚数がカルタにできるのか、製作所を探すところから始めました」とのこと。友だちとカルタ対戦するときは、推しキャラは確実にゲットしよう。

●Twitter「KoCyan64(アル雀点五主催者)」は→こちら

「東方キャラかるた」は東方キャラクター129名を網羅している究極のカルタ。箱も大きく、ずっしりと重い(筆者撮影)

■痛車展示

博麗神社例大祭ではいつも東方Projectの痛車展示がされている。どれも趣向を凝らしたデザインで、東方キャラへの愛を表現しているぞ。こちらも筆者が気になったど派手な痛車たちを紹介しよう。

オーナー:賢狼HORO
キャラクター:レミリア&フランドール姉妹
車種:マツダ「デミオ」
●Twitterは→こちら

賢狼HORO賢狼HORO賢狼HORO賢狼HORO賢狼HORO賢狼HORO賢狼HORO

レミリア&フランドールのスカーレット姉妹への愛が止まらない痛車。外装はもとより、内装の桜やドール展示など、これでもかと飾られていた(筆者撮影)

オーナー:はちゅね!

キャラクター:物部布都
車種:トヨタ「86」
●Twitterは→こちら

はちゅね!はちゅね!はちゅね!はちゅね!はちゅね!はちゅね!

物部布都がフロントとサイドに描かれた痛車。天井には自転車が配置されているが、鬼人正邪が乗っているのがご愛嬌!(筆者撮影)

■企画出展

博麗神社例大祭は企画出展も多数行われており、ぬいぐるみやフィギュア、グッズなどの販売はもちろん、イラスト教室、ゲームの試遊、縁日などバラエティに富んでいるのが特長となっている。

幻想郷のおえかき道場

こちらの企画は、“今からお絵かきを始めてみたい!”という超初心者向けのイラスト教室「幻想郷のおえかき道場」だ。ぬりえセットの販売やイラスト講師によるアドバイスを受けながらイラストを描くことができる。当日の整理券は180まで配布されたそう。

●Twitterは→こちら

お絵かき道場お絵かき道場お絵かき道場お絵かき道場

塗り絵やイラストを描くには整理券が必要だったが、最終的にその数は180番を数えるまでに……(筆者撮影)

Gift

「Gift」はぬいぐるみをメインに取り扱っているグッズ製作メーカーだ。20周年ということで、東方もふもふシリーズというぬいぐるみの展示をしていた。なかでも発売予定のないZUN氏のぬいぐるみも特別に展示されており、多くのZUNさんファンが写真に収めていたぞ。

●Gift特設サイトは→こちら

(Gift公式Twitterより)

GiftGiftGift

Giftでは東方のぬいぐるみ「東方もふもふシリーズ」をズラッと展示。この写真をSNSにアップするとクリアファイルを貰えるキャンペーンも実施されていた(筆者撮影)

TAITO
TAITOでは『グルーブコースター』と『東方スペルバブル』の2タイトルを出展。グルーブコースターはリズムに合わせて操作するいわゆる音ゲーで、東方Projectの楽曲がたくさん収録されている。2019年に発売されたニンテンドースイッチ版では、東方Projectアレンジパックが7弾まで販売されているほど関係が深いゲームだ。

また、東方スペルバブルは「東方Project+パズルボブル」といった感じの、リズムに合わせた演出が面白いパズルゲーム。両タイトルとも40分以上待ちの行列ができる人気ぶりだった。

●グルーブコースター公式サイトは→こちら
●東方スペルバブル公式サイトは→こちら

TAITO グルーブコースターTAITO 東方スペルボブル

1プレイがどうしても長くなってしまうため40分待ちになっていたTAITOのゲームコーナー。腕に覚えのあるプレイヤーがクリアしたときには拍手が巻き起こっていた(筆者撮影)

東方MEGANE

東方Projectのキャラクターをイメージしたメガネを制作している東方MEGANE。こちらは10周年ということで、伊勢の御山杉を使用した10周年記念限定モデル(税込2万円)を製作・販売していた。

また、イベント会場限定販売ということで多くの人が購入し、その場で視力検査を行っていた。レンズ交換は後日配送されるとのこと。

●東方MEGANE公式サイトは→こちら

東方MEGANE東方MEGANE東方MEGANE

杉の木を使ったフレームをイベント限定で販売していた東方MEGANE。会場内で視力検査を行い、その場で眼鏡の販売を行っていた(筆者撮影)

キューズQ

「キューズQ」は東方キャラクターのリアルなフィギュアを作り続けているフィギュアメーカー。今回は「秦こころ[軽装版]EXカラー」がイベント会場初販売ということで、カメラに収めている人が多かった。

●キューズQ公式サイトは→こちら

(キューズQ公式ツイッターより)
キューズQキューズQ

フリルのヒダやスカートの模様など、細かな造形に定評のあるキューズQのフィギュア。イベント限定エクストラカラーのフュギュアも展示されていた(筆者撮影)

例大祭開催20回記念メッセージコーナー&ラクガキコーナー
博麗神社例大祭では恒例となっている落書きコーナーに加えて、今回は20回記念ということでメッセージコーナーも設置。イラストが描けない人でもメッセージを付箋に書き込んで、キャラクターの周りに貼っていた。

メッセージコーナーメッセージコーナーらくがきコーナー

来場者が直接参加できるメッセージ&ラクガキコーナー。東方ファンしかいないので、さすがにラクガキコーナーは気合の入った力作が多かった(筆者撮影)

いかがだろうか? 第二十回博麗神社例大祭にはステージが設置され、カラオケ大会やビートまりおらが出演するイベントステージも行われた。その様子は公式チャンネル「博麗神社例大祭&うた祭/Reitaisai&Uta-matsuri」にて公開されているので、気になる人はそちらでご覧いただきたい。

●YouTube「博麗神社例大祭生放送 #206 ~ 第二十回博麗神社例大祭会場のステージより生放送! ~ 【東方Project】」は→こちら

また、会場内ではようやくコロナ禍が収まってきたこともあり、親子連れの参加者も多く見られだが、東方Projectシリーズの息の長さと世代を超えた人気を実感したイベントだった。

東方Projectの新作『東方獣王園』は第102回コミックマーケットで頒布される予定なので、もう少しだけ待つとしよう。

(文=西澤浩一)
イメージ写真は筆者撮影
筆者プロフィール
西澤浩一
編集・ライター。アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。コミックマーケットには一般・サークルでの参加経験あり。趣味はゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も。一人旅も好きで移動方法は主に鉄道(乗り鉄)である。