いつ来ても新しい発見がある刺激的な街電気街からオタクの聖地へ!「秋葉原」の歴史
古くから「電気街」として発展してきた秋葉原。1990年代からコンピュータが普及し始めると、徐々に「オタク」向け商品を扱うショップが増えていき、現在では世界に誇る「オタクの街」となっている。秋葉原がどのような過程でオタクの街になっていったのか、ここでは秋葉原の歴史を振り返ってみよう。
世界中のOTAKUが注目する日本一のディープスポット
かつて秋葉原といえば、電気製品やパソコンなどのジャンクパーツ屋さんがひしめく怪しい雰囲気の電気街だった。
しかし、1990年代後半からオタク向けの専門店が進出するようになり、1999年頃にはメイドカフェが誕生するなど、少しずつ電気街からオタク街に変貌していく。
そして、2005年にはつくばエクスプレスが開通し、ドン・キホーテにAKB48劇場がオープン。さらに2006年には、秋葉原UDXビルが完成するなど、秋葉原も一気に再開発が進む。
近代的でオシャレなレストランやショップも増えており、今では世界中のOTAKUが注目する日本一のオタク・ディープスポットに成長したのである。
しかし、2020年春から続くコロナ禍の影響は秋葉原にも大きな爪痕を残し、有名ショップの閉店も相次いだ。さらに、最近は古いビルの建て替えも加速しており、しばらくは再開発が続くと思われる。
そんな秋葉原駅へのアクセスはJR山手線や総武線各駅停車などで行くのが分かりやすいが、中央線は止まらないので要注意。また、ショップによっては地下鉄銀座線末広町駅の方が近い場合もあるので、事前にチェックしておこう。
コロナ禍の影響が残る秋葉原は今も再開発中!
再開発が進み、近代的なビジネスビルやタワーマンションなどが立ち並ぶ秋葉原だが、秋葉原駅の西側には昔ながらの電子部品専門店が今も健在だ。また、総武線各駅停車の高架下は昔の電気街の雰囲気が今も残っており、昭和の風景をたっぷり味わえる。
とはいえ、秋葉原の再開発ラッシュはまだまだ終わっていない。実は秋葉原のメインストリートである中央通り沿いにある古いビルが続々と取り壊されており、新しいビルに生まれ変わりつつある。その影響もあって、今でも秋葉原では閉店したり移転するショップが多いのだ。
日曜日は中央通りで13 時から歩行者天国を実施中!
1973 年に始まった中央通りの歩行者天国は、現在も毎週日曜日13 時から実施されている。時間は4月~9月の間は18時まで、10月~3月は17時までとなっている。露天商や路上パフォーマンスなどは禁止されているので穏やかな雰囲気だ。
(文=尾﨑貴也)
イメージ写真は筆者撮影