コミケットに行くなら事前に交通機関をチェック!【更新】【C104・夏コミ】ゆりかもめ・りんかい線・都バスなどが臨時便を発表! オススメの交通機関は?

公開日:2024年8月3日 更新日:2024年8月5日

2024年8月11日~12日の2日間、東京ビッグサイトにおいて開催されるC104・夏コミでは、1日10数万人もの参加者が集まるため、ゆりかもめ、りんかい線、都バス、東京BRTといった公共交通機関は臨時便を出して対応している。そこで今回は、コミケ参加者が事前に確認しておきたいC104の公共交通機関の臨時便について解説しよう。

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1日10数万人のコミケ参加者を輸送する交通機関の臨時便をチェック!

※8月5日、東京BRTを更新。

第104回コミックマーケット(C104・夏コミ)は2024年8月11日~12日の2日間、東京ビッグサイトにおいて開催されるが、今回も1日あたり10数万人が参加すると想定されている。

コミケットのように東京ビッグサイトを全館借り切って行われる大規模イベントは国内でも珍しく、公共交通機関も毎回臨時便を出して対応しているのだ。もし、C104・夏コミに参加するなら、公共交通機関の臨時便の状況を確認し、自分に合った交通手段を選ぶようにしたい。

■C104の概要
【イベント名】第104回コミックマーケット(C104・夏コミ)
【開催日】2024年8月11日(日)~12日(月・祝)
【開催時間】10:30~16:00
【場所】東京ビッグサイト
【サークル数】1日目:約1万2,000スペース/2日目:約1万2,000スペース
【総参加者数】1日あたり10数万人(予定)
【企業ブース】西3・4ホール、南3・4ホール
【カタログ】冊子版のみ
●コミケWebカタログは→こちら

●新交通ゆりかもめ(株式会社ゆりかもめ)

新橋からお台場、有明、豊洲市場などを通って豊洲へ到達する臨海地区の足となっているのが、新交通ゆりかもめ(東京臨海新交通臨海線)だ。とくに「東京ビックサイト」駅は会場の目の前に到着するため、コミケ参加者の利用も非常に多い。

ゆりかもめは車輪ではなくタイヤを使用しているため振動や騒音が少なく、レインボーブリッジを登れるほど高低差にも強いのが特徴。また、運転手を必要としない自動運転なので、先頭部分では景色がいいことでも定評がある。

ゆりかもめではコミケット開催期間中に毎回臨時便を設定しており、C104では新橋駅発が5時45分~7時00分ごろまで5~6分間隔で運行。7時00分~19時45分ごろまでは3~4分間隔で運行される。また、豊洲駅発は5時15分~7時40分ごろまで5~6分間隔で運行。7時40分~19時30分ごろまでは3~4分間隔で運行される予定だ。

とくに、5時台の豊洲駅発は9本も設定されている。そのため東京ビッグサイトにもっとも早く到着する列車となっているのだ。

新橋駅からはレイボーブリッジを渡って大回りするので乗車時間は22分ほどかかってしまうが、豊洲駅から東京ビッグサイト駅までは8分で到着するため、東京メトロ有楽町線豊洲駅を利用する参加者にはかなり便利なルートだろう。

ちなみに、ゆりかもめは輸送量も多く1編成で300人ほどを運ぶことが可能。ただし、運賃は高めに設定されており、新橋駅-東京ビッグサイト駅の場合、交通系ICカードでは片道388円もかかってしまうのがネック。

●【PDF】ゆりかもめ公式サイト「臨時ダイヤのお知らせ」は→こちら

輸送量:★★★☆
速達性:★★☆☆
混雑:★★★☆
運賃:新橋駅から東京ビッグサイト駅まで388円(きっぷ:390円)、豊洲駅から東京ビッグサイト駅まで251円(きっぷ:260円)

<メリット>
・到着がいちばん早い
・豊洲からなら早朝の本数が多く混雑も少ない
・新橋駅では乗客が多く座れないことが多い
<デメリット>
・運賃が高い
・豊洲駅では有楽町線からの乗り換えが意外と大変

ゆりかもめ 新交通 コミケ

東京ビッグサイトの目の前に駅があるゆりかめも。ただし、新橋駅-東京ビッグサイト駅の場合、交通系ICカードでは片道388円もかかるのがネック(筆者撮影)

C104 公共交通機関 臨時便

こちらがコミケット開催時期中のゆりかもめ豊洲駅の時刻表。5時台に9本という本数の多さにびっくり!(画像はゆりかもめ公式サイトより引用)

●りんかい線(東京臨海高速鉄道株式会社)

東京ビッグサイトから徒歩7分ほどの場所にあるりんかい線「国際展示場」駅も、コミケ参加者の利用が多い駅。りんかい線は大崎から新木場までを結ぶ路線だが、さいたま方面に向かうJR埼京線やJR川越線に乗り入れているため、JR新宿駅、JR池袋駅、JR大宮駅に行くことができるのが強み。さらにJR京葉線とも新橋駅で乗り換えられるため、千葉方面の参加者はりんかい線が便利だろう。

また、りんかい線の輸送量も有明地区ではダントツで高く、1編成で1,500人も輸送できる。そのため、改札での混雑具合はコミケ参加者にもよく知られていることだ。もちろん速達性は高く、りんかい線「大崎駅」から「国際展示場駅」までは14分、りんかい線「新木場駅」からは4分ほどで到着できる。

ただし、りんかい線は利用者が非常に多いため乗客が集中してしまうことがある。コミケットからの帰宅時間が被ってしまうと、列車に乗るまでにかなり時間がかかってしまうのだ。また、JRへ乗り入れているため、JRの遅延の影響をモロに受けてしまう点にも注意したい。

なお、りんかい線ではJRへの乗り入れなどの関係もあるため、コミケット期間中の臨時便は設定していないようだ。

輸送量:★★★★
速達性:★★★★
混雑:★☆☆☆
運賃:大崎駅から国際展示場駅まで335円(きっぷなら340円)、新木場駅から国際展示場駅まで272円(きっぷなら280円)

<メリット>
・とにかくJRとの接続が神。JR埼京線、JR川越線は乗換なしの直通運転があるので、乗ってしまえばかなり快適に移動できる
・新木場駅ではJR京葉線から乗り換えられるので、千葉方面に住んでいる参加者はりんかい線一択
<デメリット>
・臨時便がないため車内が超ラッシュ状態になる
・JRの遅延の影響を受けやすい

●りんかい線公式サイトは→こちら

C104 公共交通機関 臨時便

りんかい線国際展示場駅ではコミケット開催時期の広告展開でも有名だ。C102のときは『ブルーアーカイブ』が改札口をジャックしていた(筆者撮影)

●都バス(東京都交通局)

東京都が運営している都バスは鉄道路線よりも細かく都内を運行している、まさに“都民の足”。

コミケット開催時期には臨時便として、JR東京駅から東京ビッグサイト直通バスを設定しており、約25分で結んでいる。早朝の新幹線でJR東京駅に到着したら都バスで会場に向かう人も多いのだ。

C104でも都バスは臨時便が設定されており、6時30分~12時までの間、おおむね10分間隔で運行される予定。もちろん、帰りの臨時便も設定されているので、コミケット会場を出たらすぐに東京ビッグサイトの停留所に向かえるのもメリットのひとつ。また、料金も210円と安いのでおサイフにも優しい。

もちろん、バスの輸送量は列車と比べるとかなり少ないし、道路状況によっては通常よりも時間がかかってしまうこともある点は注意しよう。

なお、C104の臨時バスは東京駅八重洲口バス停10番乗り場は使わず、“東京駅丸の内南口7番乗り場近く”となる。出口がまったく逆方向になるため、毎回利用しているベテラン参加者ほど注意したほうがいいだろう。

輸送量:★☆☆☆
速達性:★☆☆☆
混雑:★★★☆
運賃:210円

メリット
・JR東京駅からバスで直接便で行けるため、新幹線から会場へ向かう参加者にはピッタリ
・都バスの臨時便の混雑度は低め
・料金は210円と安い
<デメリット
・輸送量が少ないので1度でバスに乗れないこともある
・座れないと立ちっぱなしで辛い場合も……
・東京駅から新橋へ向かい、ゆりかもめで東京ビッグサイトへ向かっても、時間的にはあまり変わらない

●東京都交通局「コミックマーケット104に出店します!」は→こちら

コミケ 東京駅 臨時便   都バス

JR東京駅からは、毎回コミケット期間中に東京ビッグサイト行の臨時便が運行されている。写真は2013年頃のもので、これまではずっと八重洲口にバス停が設置されていたが……(筆者撮影)

C104ではJR東京駅の臨時バス乗り場が変更された。八重洲口ではなく丸の内南口側となるため、間違えると10分ほどはロスすることになる(画像は東京都交通局より引用)

 

●東京BRT(東京BRT株式会社)

東京BRTは虎ノ門から新橋を通り、晴海や豊洲、有明を結ぶ新たなバスによる公共交通機関。2023年から幹線ルートの運行が開始されたことで、新橋-国際展示場(ロータリーの花の広場側)を結ぶ路線バスとして注目を集めるようになった。

24年8月3日に臨時便の案内があり、C103と同じく臨時便と直通特急が運行される。

7時~12時まで新橋→国際展示場行で、14時~17時には国際展示場→新橋行きで臨時便を設定。また、国際展示場から新橋までをノンストップで結ぶ“直通特急”も設定されており、最短15分程度とスピーディーだ。

新橋-国際展示場間の移動時間はゆりかもめよりも早く速達性は高い。さらに運賃も220円と安いのが魅力となっている。ただし、輸送力は都バスとほぼ同じで発車間隔も鉄道よりは長い。

なお、朝の新橋は日陰だしさほど混雑していないが、帰りの国際展示場は屋根がなく炎天下のなかバスを待つことになるので、バスの発車時刻によってはほかの経路に変更したほうがいいかもしれない。

輸送量:★☆☆☆
速達性:★★★★
混雑:★★★☆
運賃:220円

<メリット>
JR新橋駅から東京ビッグサイトへ向かうなら東京BRTが最速
・運賃が220円と安い
<デメリット>
・東京BRTの輸送量は少なく、バスに乗れないと1本見送ることになり速達性が下がってしまう

●東京BRT公式サイトは→こちら

C104 公共交通機関 臨時便

こちらが東京BRTの新橋駅の停留所。初めての場合はやや見つけにくいかもしれない。もし、混雑している場合はゆりかもめに変更するのもアリ(筆者撮影)

BRT ロータリー 国際展示場 

こちらは国際展示場の停留所。ロータリーの花の広場側にあるがご覧のとおり屋根がないので夏コミの帰宅時に利用する場合は、混雑具合を確認したほうがいいかもしれない(筆者撮影)

いかがだろうか? コミケット開催期間中は各公共交通機関が臨時便を出してくれるおかげで、コミケ参加者がより快適に会場に行けることがお分かりいただけたと思う。とくに早朝からコミケットに向かうときは、事前に臨時便の状況を確認しておいたほうがいいだろう。

 

(文=西澤浩一)
イメージ写真は筆者撮影
筆者プロフィール
西澤浩一
編集・ライター。アニメやゲーム、ニコニコ動画関連書籍の編集に携わり、今ではオーディオ、生活雑貨、マネーなどさまざまなジャンルに手を広げている。コミックマーケットには一般・サークルでの参加経験あり。趣味はゲーム、マンガはもちろん映画鑑賞も。一人旅も好きで移動方法は主に鉄道(乗り鉄)である。